2024 年 7月 27日 (土)
ホーム政治北朝鮮ヌリ号?羨ましくない…北朝鮮「金正恩氏ニコニコ」写真公開

ヌリ号?羨ましくない…北朝鮮「金正恩氏ニコニコ」写真公開

党中央軍事委拡大会議で発言する北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記(朝鮮中央通信のホームページより)©KOREA WAVE

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記が約1年ぶりに国防関連の主要政策を決定する朝鮮労働党中央軍事委員会を招集した。最近、党中央委員会総会で「強対強」に言及したキム総書記が、今回の会議を契機に7回目の核実験メッセージを出すか注目が集まる。

中央軍事委は党最高軍事指導機関であり、前回は昨年6月12日に召集されている。

一部では、北朝鮮側が中央軍事委で明るく笑うキム総書記の姿を撮った写真を対外に公開したことが意味深長だという分析も出ている。キム総書記が、北朝鮮のミサイル能力の高度化など軍事力強化の動きに心理的に満足しているという点が示唆されたという見方だ。

キム総書記は8~10日に開かれた総会では核実験に言及しなかった。ただ「われわれの国権を守護することでは一寸も譲歩しないのが我が党の強対強、正面勝負の闘争原則」という対外原則を取り上げた。

一方、韓国側はクォン・ヨンセ(権寧世)統一相が、対話再開の意思を明らかにしている。最近、担当記者との懇談会で「いつ、どこで、どんな形式であれ、リ・ソングォン(李善権)統一戦線部長と対話する用意がある」と述べている。同時に「韓国政府は対話を通じて南北間のすべての懸案を解決しなければならないという一貫した立場を堅持している」とも強調している。

21日、羅老宇宙センターから打ち上げられた宇宙発射体「ヌリ号」©news1

北韓大学院のヤン・ムジン教授は労働新聞に掲載された「議題に対する討議開始」という表現を取り上げ、「会議が2日以上続くと予想され、党軍事路線、軍の重要戦略・戦術などが議論される。国防や対外メッセージを注視する必要がある」とみている。

世宗(セジョン)研究所のチョン・ソンジャン(鄭成長)北朝鮮研究センター長は「韓国のヌリ号発射当日に開催された点から見て、北朝鮮の偵察衛星の打ち上げ準備状況に関する報告とともに、今年の偵察衛星計画も今回の会議で確定するだろう」とみる。「2013年2月にキム・ジョンウン政権初の党中央軍事委拡大会議が開催され、その月に核実験を強行したように、今回の拡大会議以後近いうちに7回目の核実験を強行するだろう」と見通した。

チョン氏は北朝鮮メディアに報道された中央軍事委の現場写真に言及して「キム総書記が珍しく、明るく笑っている。その姿を今回の拡大会議で見せた点から、上半期の北朝鮮のミサイル能力高度化の進展と今後の計画に対して非常に満足しているものと推定される」と話した。

©MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular