2024 年 7月 27日 (土)
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ドラマ「パチンコ」、シーズン2制作決定

パチンコのワンシーン©news1

動画配信サービス「アップルTV+(プラス)」は先月29日、ドラマ「パチンコ」第8回を公開し、大団円で幕を閉じた。韓国と在日朝鮮人の辛い歴史、苦難を全身で耐え抜いた者たちに敬意を捧げる作品として記憶されるだろう。「パチンコ」が描かれているのは原作小説の中盤までであり、アップルTV+は同日、シーズン2制作を発表した。

パチンコのワンシーン©news1

「パチンコ」は、主人公のソンジャに象徴される強靭な生命力と家族愛を描くと同時に、韓国と在日の辛い歴史を描いた。原作では詳しくは登場しなかった関東大震災や朝鮮人虐殺事件、強制徴用も比重を置いて扱われている。

「パチンコ」の公開とともに、ドラマに登場した歴史的事件を再評価するレビューも出た。制作陣は日本、韓国、米国など約20人の歴史学者に意見を求め、脚本段階から徹底的に考証して企画した。

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脚本を書いたスー・ヒュー(Soo Hugh)は「在日の人生についてはよく知らなかった。米国の教育ではこの事件を学んでおらず、初めて知った」と明かしている。

「パチンコ」第8話には、ソンジャの話で終わった後、在日韓国人らの実際のインタビューが盛り込まれている。スー・ヒューは「ドラマはフィクションだが、物語の根幹には、実際にその時代を経験した在日1世がいる。彼ら、彼女らの証言を織り込むことが重要だと考えた」と語った。

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制作陣は、歴史学者ジャッキー・キムが集めた在日韓国人女性らの口述証言を正確に盛り込むよう努めた。スー・ヒューは「インタビューに応じた方の1人が『私の人生に、ここまで関心を持ってくれる人が現れるとは……』と泣いた。その姿を見て、私も感動した」と振り返った。

引き込まれる展開、俳優たちの熱演で感動で胸いっぱいになる。忘れかけていた過去と歴史への関心を呼び起こし、好評を博している。

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