ソウルにある国家指定文化財の景福宮(キョンボックン)の塀が今月16日と17日に相次いで落書きされた事件で、2回目の落書きをした20代の男性が警察に自首した。「申し訳ないです。私は芸術をしただけです」と供述。これに対して専門家は、単なる模倣犯で文化遺産の破壊にすぎないと批判している。
男性は20日、自身のブログに「私の展示会に来てください」とし、落書きした直後の「認証写真」を載せた。動機について「ただの落書きだ。意地悪ないたずらをしたかった」と述べた。
しかし、専門家は「芸術ではなく、文化遺産を無分別に破壊するバンダリズムに過ぎない」と断じた。
京畿(キョンギ)大学犯罪心理学科のコン・ジョンシク教授は「無分別な同調に近い模倣犯罪だ。前日の落書きだけでなく海外で頻繁に起きている同様の事件に影響を受けた可能性もある」と分析。「景福宮の落書きに特別な意味やメッセージはなく、単純な文化財毀損だ」と指摘した。
また、檀国(タングク)大学心理学科のイム・ミョンホ教授は「多くの人の目に止まるところでの逸脱行為であり、このように異常な誇示欲を見せる人は劣等感が高い可能性が高い」と指摘。芸術だという主張については「本人もうそだとわかって言っているのだろう」と述べた。
16日の1件目の落書きについては10代の男女2人が検挙されている。
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