2024 年 4月 21日 (日)
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ソウル地下鉄1号線「電線の露出に雨漏りまで」の歴史…市民の安全を脅かす

背の高さまで下がってきたチェギドン駅ベント(c)news1

1974年8月15日、初めて運行を始めた「韓国初の地下鉄」ソウル1号線が約18分で清涼里(チョンリャンリ)―ソウル区間を走破した。

深刻な道路渋滞に苦しめられた首都ソウルに最高時速110kmの信頼できる公共交通手段ができた瞬間だった。清涼里―ソウルの18分という走行時間は50年が過ぎた今もそのままだ。当時、乗車料金は30ウォンに過ぎなかった。

3月25日に訪れた1号線の祭基洞(チェギドン)駅には、依然として50年前の痕跡が一部残っていた。人の頭の高さくらいに設置された換気ダクトなどがその例だ。

祭基洞駅の関係者は「初めて駅が建てられた当時の構造のため、換気ダクトがあまりにも低く設置されている」と話した。

頭に届くくらいの低い位置にある換気ダクトは、壁に貼られたホームの案内図を隠していた。

(c)news1

換気施設だけではなかった。階段に沿って続く壁面には地下鉄運行に関わる電線が人の頭の高さの位置で長く伸びていた。問題は、最近相次ぐ文化財毀損からわかるように、重要設備をそのまま露出することが安全ではない。

ソウル交通公社は2019年から、老朽化した地下鉄駅に対する段階的な改修を推進してきた。露出された主要設備の再構造化はもちろん、冷房施設の設置、天井板の改善などが全て含まれた全面改修事業だ。全体275駅のうち105駅が使用年数30年を過ぎて老朽化した状態だ。

しかし、赤字に苦しんできたソウル交通公社が外部予算の確保にも難航し、事業は事実上中断された。老朽度が最も深刻な1号線清涼里駅、鍾路(チョンノ)3街駅、鐘閣(チョンガク)駅、ソウル駅、祭基洞駅も2020年に設計を終えたが、予算不足で事実上放置された。

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駅関係者は「直ちに対応してはいるが、雨の日には天井から漏れた雨水をバケツにためることは今に始まったことではない。全線の主要な運行施設が破壊するのではないかと心配が尽きない」と語った。

最近5年間(2019~2023年)天井板の脱落が38件発生するなど、最も基本的な天井板さえ不十分な状況だ。天井板だけでなく電気・通信・設備配管も耐久年限である20~30年を過ぎて市民が潜在的危険にさらされている状態だ。

夏になれば地下鉄を利用する市民はもちろん、職員が最も恐れる暑さも大きな問題だ。1~4号線のうち26駅は冷房施設が全くない。駅構内の温度が33度まで上がる。

祭基洞駅で会った市民(60代)は「市民が足のように利用する施設に基本的な冷房もないというのは話にならない。時代が変わったのだから最小限の設備を備えなければならない」と強調した。

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単なる不便さを越えて重大災害の心配まで提起されるが、解決には程遠い。一駅当たり500億~600億ウォンがかかる大規模事業であるため、国費の支援が必須だが、毎年、国会予算決算委員会で事業が除外されている。

ソウル交通公社関係者は「緊急を要する駅から、安全に関わる基本的な設備を改修できるよう努力している。予算が確保され次第手続きに着手する」と話した。

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