ソウル地下鉄を運営するソウル交通公社職員が、今年に入って5月までに暴言・暴行を受けた事例は64件との調査結果が出た。2日に1回の割合で、うち酔っ払い乗客による暴行が65%以上だった。公社は、地下鉄で乗客に応対する駅職員・地下鉄保安官3600人余りを対象に「自己保護安全教育」を実施する。
公社によると、乗客から暴言や暴行の被害を受けたケースは今年は5月までで64件。昨年は196件で、新型コロナウイルス感染で乗客数が減少した2020年(176件)、2021年(160件)より増加している。
特に酔っ払いによる暴力事例は今年42件で60%以上を占めた。乗車秩序注意は16件、マスク着用注意は5件、その他は1件だった。昨年も酔っ払いによる暴力が109件で全体の半数を超え、乗車秩序注意42件、マスク着用注意31件、不正乗車取り締まり9件、その他5件だった。
今回の「自己保護安全教育」は、こうした被害から職員を保護し、乗客に正当なサービスを提供するための対応策の一つとして用意された。都市鉄道の運営機関で職員を対象にこうした教育を実施するのは同公社が初めてだ。
教育は理論20%と実技80%で、地下鉄勤務時にしばしば経験した状況を再構成するというオーダーメード型とした。特に、酔っ払いや凶器を持った者への対処法に多くの時間を割いている。
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