
10万発余りがソウルの夜空を彩った今月7日の花火大会後、会場となった汝矣島(ヨイド)一帯はごみだらけだった。持ち帰る市民もいないではなかったが、ごみや吸い殻をポイ捨てする人は多かった。花火大会の度にあふれるごみで「ごみ箱不足」を巡る論争に火がついた。
11日にソウル光化門(クァンファムン)のイ・スンシン(李舜臣)将軍像から世宗(セジョン)大王像まで確認した結果、ごみ箱は一つも見つからなかった。コーヒーやミネラルウォーターを飲んだ市民は捨てられず、空き缶・ボトルを持ち帰っていた。
観光客でにぎわう明洞(ミョンドン)も同様で、地下鉄明洞駅を出て明洞芸術劇場まで行く間にごみ箱は見つからなかった。中心部は環境美化員のおかげでごみは見当たらなかったが、路地には空き化粧品箱やコーヒーカップ、食べ物などが捨てられていた。
多くのソウル市民は路上のごみ箱を増やすべきだと指摘している。news1の取材チームが会った市民10人中6~7人は「ごみ箱が足りない」と答えた。ソウル市気候環境本部が市民3112人を対象に実施した2021年のアンケートでも、73.3%がごみ箱が少ないと答えている。
光化門広場にいた70代のキム・スンジャさんは「今飲んでいるミネラルウォーターのボトルも捨てるところがない。トイレや駅近く以外にごみ箱がない」と話した。
一方で、ごみ箱を増やすのが解決策ではないという市民もいる。
龍山(ヨンサン)駅で会った50代の男性は「ごみを家に持ち帰る習慣がついた」と強調した。
市民の不満を和らげるため、ソウル市は18年間続けてきた街頭ごみ箱削減政策を転換し、現在4956個あるごみ箱を2025年までに7500個に増やす方針だ。
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