2025 年 4月 26日 (土)
ホーム社会ソウルの地下、空のペットボトルとともに7カ月…「家に帰りたい」泣く30代男性、警官の声かけで判明した身元

ソウルの地下、空のペットボトルとともに7カ月…「家に帰りたい」泣く30代男性、警官の声かけで判明した身元

ソウル警察庁(c)MONEYTODAY

ソウル警察庁機動巡察隊は18日、犯罪防止の巡回中に江南(カンナム)駅の地下商店街で約7カ月間行方不明になっていた重度の知的障害がある30代男性を発見し、無事家族のもとへ戻ったことを明らかにした。

警察は今月5日午後3時ごろ、江南駅の「待ち合わせ広場」にホームレスのような不審な人物が住み着いているとの通報を受けて出動。現場で、大きなリュックと空のペットボトルを持ち、地面に座っていた男性を見つけた。身元を照会したところ、昨年9月に麻浦(マポ)警察署に行方不明届が出されていた男性と判明した。

発見当時、男性は逃げようとしたが、警察が丁寧に会話を重ねた結果、「空腹時は近くの教会の無料給食でしのいでいた。家に帰りたい」と涙ながらに語った。

男性の弟は「昨年9月、駐車中に目を離したすきに兄がいなくなり、すぐに警察に通報した。知的障害のため兄は小学校低学年レベルの知能なので心配していた」と話し、警察に感謝を示した。

なお、警察の機動巡察隊は昨年12月から今年2月にかけて、ソウル市の「再起支援センター」や管轄区庁、保健所と連携し、ホームレスの違法行為や事故を予防するための協議体を結成。ホームレスの支援センターへの入所や簡易宿所の入居費用支援、緊急の防寒用品の提供など支援活動を実施している。

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