ソウル市内の大気中オゾン濃度が過去10年で最も高くなっていることが判明した。
ソウル市が4日に発表したデータによると、年間平均オゾン濃度は2015年の0.024ppmから2024年には0.037ppmに上昇した。
今年のオゾン高濃度期間(5~8月)におけるソウル市の平均オゾン濃度は0.044ppmで、2000年の観測開始以来、最も高い数値となった。
また、オゾン注意報の発令日数も2015年の3日から2024年8月末時点で31日と約10倍に増加し、発令回数も4回から109回に急増した。注意報解除までの時間も2019年の2.6時間から2024年には3.2時間に延びている。
成層圏のオゾンは有害な短波長紫外線を防ぐ役割を果たすが、地表近くのオゾンは刺激性が強く、感覚器官や呼吸器に悪影響を及ぼす。
地表近くのオゾンは、紫外線と窒素酸化物(NOx)、揮発性有機化合物(VOCs)の光化学反応によって生成される二次汚染物質で、特に夏季の晴天時に発生しやすい。
ソウル市は市民がオゾン注意報に対応できるよう、リアルタイムの大気質情報を提供している。9月以降も高濃度オゾンの発生が予想されるため、特に高齢者や子ども、呼吸器疾患を持つ人々は、注意報が発令された際に屋外活動を控えるよう呼びかけている。
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