いったんキャリアが断絶したソウルの女性たちが苦労して再就職に成功しても、平均在職期間は2年に満たない――。ソウル市女性家族財団が8日、こんな調査結果を発表した。低賃金や不安な雇用形態、育児・介護などで再びキャリア断絶に直面しているようだ。
財団は、ソウル在住で仕事を辞めた経験したことのある25~54歳女性の中から抽出した1200人のうち、再就職先を再び退職した女性577人を対象に調査した。
発表資料によると、再就職した働き口で在職した平均期間は23.9カ月。もともとの働き口での在職期間は平均50.2カ月だったが、再就職先ではその半分ほどだった。
仕事を辞めたことのある女性の職場での地位は相対的に低くなっていることもわかった。キャリア断絶時に賃金勤労者だった1135人のうち正規職が70%、期間制・無期契約職・派遣職などが30%だったが、再就職先を辞める時には正規職が51.7%に減り、期間制・無期契約職・派遣職が48.3%に増えていた。
また、再就職先での月平均賃金は179万3000ウォン(約19万6400円)で、以前に仕事を辞めた当時の211万9000ウォン(約23万2100円)を約32万6000ウォン(約3万5700円)下回っていた。
仕事を辞めた理由は、最初のキャリア断絶時が▽勤労条件(26.1%)▽妊娠21.3%▽出産19.8%▽育児13.9%▽婚姻10.1%――の順だった。再度のキャリア断絶時も「勤労条件」が36.0%で最も高く、これに「育児」(19.9%)と「家族の介護」(14.6%)で続いた。
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