2024 年 7月 27日 (土)
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スロバキア、リトアニアが「K-防衛産業」強い関心 (下)

陸軍K2戦車©news1

◇「K2戦車とK9自走砲のような武器が欲しかった」

リトアニアも「K-防衛産業」の導入に多くの関心を持っている。

同国のセメスカ国防予算・獲得担当次官は「防衛産業展」の事前行事として開催された韓国陸軍の大規模機動火力デモンストレーションを参観した。

韓国のシン・ボムチョル(申範哲)国防次官との会談で、この時の様子を語ったうえ、「韓国の防衛能力を高く評価する」と述べた。今後の韓国との防衛産業の協力拡大に対する期待感を示したという。

これに先立つ20日、京畿道抱川(ポチョン)にあるスンジン訓練場で実施された大規模機動火力デモンストレーションには、K2戦車とK9自走砲、K600障害物開拓戦車、K808車輪型装甲車など、計23種126台の陸軍主要戦力が投入された。現場には25カ国の将官級軍人と国防官僚、防衛産業関係者、駐韓大使、国防武官ら1800人余りが参加した。

陸軍は今回のデモンストレーションで地上作戦の遂行概念である「決定的統合作戦」を段階別実機動訓練として見せ、訓練を参観した外国軍は、韓国兵器の諸元と特性を関係者に尋ねるなど関心を表していた。現場にいたある外国軍将軍は「以前からK2戦車とK9自走砲のような武器が欲しかった。火力試験デモンストレーションを見て直接運用してみたくなった」と話した。

シン・ボムチョル国防次官(左)とセメスカ国防予算・獲得担当次官(国防省提供)©news1

◇「コスパが良い」

ロシアのウクライナ侵攻に伴い、欧州各国では兵器システムの需要が増加している。防衛産業メーカーの関係者は、こうした背景が、各国軍関係者を「K-防衛産業」にひきつけたとみている。

特に韓国の兵器システムの場合、海外市場で「コストパフォーマンスが優秀だ」という評価を受けている。

ウクライナ隣接国のポーランドが最近、K2戦車1000台、K9自走砲672門、FA50軽攻撃機48台の導入契約を結んだのも、これと関連がある。

スロバキアもウクライナやポーランドと国境を接している。リトアニアはポーランド北東に位置している.ポーランドと同じく旧ソ連(現ロシア)の影響圏にあったスロバキアやリトアニアは、現在は欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)加盟国として、ロシアの侵攻初期からウクライナへの支援を進めてきた。

防衛産業メーカーの関係者は次のような認識を語っている。

「以前は、NATOメンバー国に『集団安全保障』概念が強かった。だが、ロシアのウクライナ侵攻後は『自国防衛は自国がしなければならない』という意識が高まっている。こうした面から兵器システムの需要が急増し、性能や供給、維持能力がいずれも優れた『K-防衛産業』を考えるようになったようだ」

©news1

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