今年に入って韓国国民の海外旅行需要が新型コロナウイルス禍前の半分を超える水準にまで回復した。外国人の訪韓需要は比較的遅い回復傾向にある一方で、業界では日本や中国からの観光客増が期待できる5月以降に、外来客数の回復速度が上がると見込んでいる。
韓国観光公社が3日に発表した1月の統計によると、海外出国者数は約178万人で前年の約12倍に増加した。これは2019年の約62%に当たる。日本政府観光局の資料では、1月に日本を訪れた外国人観光客約150万人のうち、最も多いのが韓国人の56万5200人だった。
昨年1年間で見ると、ベトナムを訪問した韓国人は約97万人で全体の26.5%を占め、グアムとサイパンでも観光客1位は韓国だった。
一方、今年1月の訪韓観光客は約43万人で前年同月の5倍以上に増え、コロナ以前の約34%に回復した。最も多い日本からは6万6900人が訪問した。
業界では、5月に中国は国境の再開放以後初めて迎えるメーデーの連休があり、日本も5月8日にPCR陰性確認書の提出やワクチン接種義務といった出国者への措置が廃止されるため、訪韓者の増加に期待している。
韓国観光公社のイ・ヨングン国際マーケティング室長は「5月をめどに出国者数と訪韓客数の差が縮まることを期待している。MZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)を中心に急速な回復が予想される日本を狙って活発なマーケティングを展開したい」と話した。
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