2025 年 5月 21日 (水)
ホーム経済流通スタバかメガコーヒーか…韓国・1杯のコーヒーも“二極化時代”に突入

スタバかメガコーヒーか…韓国・1杯のコーヒーも“二極化時代”に突入

ソウル市内にあるコーヒーショップ(c)news1

韓国のコーヒー専門店市場で、高価格と低価格ブランドの二極化が鮮明になっている。スターバックスやトゥーサムプレイスといった高価格帯は安定成長を続け、メガMGCコーヒーやコンポーズコーヒーなどの低価格ブランドも「コスパ」を武器に急成長している。一方で、価格帯が中間に位置するイディヤコーヒーは売り上げと店舗数が減少し、存在感を失いつつある。

スターバックスコリアは昨年、売り上げ3兆1001億ウォンと過去最高を記録し、営業利益も2桁成長を達成した。トゥーサムプレイスも売り上げ5200億ウォン、営業利益326億ウォンで好調だった。対照的に、ポールバセットやコーヒービーンといった他の高価格ブランドは、ブランド力の差から業績が伸び悩んでいる。

低価格帯では、メガMGCコーヒーの売り上げが4660億ウォン、営業利益1076億ウォンと急成長。コンポーズコーヒーも利益率で高価格ブランドを上回った。加盟店数でも、メガMGCは前年比500店以上増の2681店、コンポーズコーヒーとペクタバンも計600店以上の増加となった。

一方、イディヤは店舗数が2805店に減少し、売り上げも前年比12.2%減。ブランドの立ち位置が不明瞭で、消費者の支持を失ったとみられる。

韓国のコーヒー店総数も減少に転じ、昨年末時点で7万9350店と前年比1526店の減少。約60年ぶりの減少となった。業界では、今後も価格帯の二極化が進むと見られ、中価格帯や個性のないブランドは淘汰される可能性が高い。

(c)news1

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