2025 年 4月 29日 (火)
ホーム社会コロナ禍でも増え続けたソウル市内のカフェ…減少する「韓国式ビアホール」

コロナ禍でも増え続けたソウル市内のカフェ…減少する「韓国式ビアホール」

(c)NEWSIS

新型コロナウイルス感染のパンデミック以前から現在に至るまで、ソウル市内のカフェ(コーヒーショップ)の数は毎年増加している一方、HOF(韓国式ビアホール)は減少傾向が続いていることが分かった。

ソウル市は18日、2017年から2022年までの6年間にわたる市内事業体調査データ586万件を分析し、市民の生活に密接な20業種と主要商圏20地域の産業特性変化について発表した。

分析対象となった20業種は、ソウル市民の日常と深く関わる小売・飲食・サービス業で、事業体数が多く、特にコロナ禍において業種別の変化が顕著であった業種が選定された。地域は梨泰院、弘大、聖水洞など、富裕化や商圏の変化が目立つ20カ所に焦点を当てている。

2022年時点での生活密接業種20業種の事業体数は27万7589件。このうち最も多かったのは韓国料理店(4万7017件)で、次いで不動産仲介業(3万0053件)、一般衣料販売(2万8649件)、コーヒー飲料店(2万2135件)の順だった。

特にコーヒー飲料店は、5年間で5658件(34.3%)増加しており、コロナ禍でも毎年着実に増加を続けた。最も増加率が高かった地域はヨンナムドン(延南洞)で、137件(120.2%)の増加となり、ホットプレイス化した地域が目立つ結果となった。

ソウル市関係者は「コーヒー飲料店がコロナ禍でも増え続けた理由は、生活密接業種の中でコーヒー消費が既に日常化・大衆化していることを示している。増加が顕著だった地域は近年の流動人口が急増しているホットプレイスだ」と分析している。

一方、HOFや簡易型居酒屋は2020年以降減少が続いており、2020年比で1724件(10.5%)減少した。HOFが最も多い地域は西橋洞(454件)、鍾路1・2・3・4街洞(313件)、華陽洞(218件)だった。

エンデミック以降も大規模な会社の宴会文化は減少し、小規模な集まりや「一人飲み」文化、単身世帯の増加が、HOFの減少に影響を与えたと見られる。

(c)NEWSIS

RELATED ARTICLES

Most Popular