2024 年 12月 27日 (金)
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クーパンプレイ、オリジナルコンテンツ強化…OTT市場攻略へ

「ユニコーン」プロモーションビデオ(写真=Coupang Play公式YouTubeチャンネルキャプチャー)©MONEYTODAY

韓国最大の電子商取引「クーパン(Coupang)」による動画配信サービス「クーパンプレイ(Coupang Play)」がオリジナルコンテンツの強化に乗り出している。ドラマや芸能、スポーツに続き、日常を軽快なタッチで描く「シットコム」(シチュエーション・コメディ)まで領域を拡大している。

クーパンプレイはOTT業界の重要な競争力と評価されるオリジナルコンテンツを増やし、市場での影響力強化を図る。クーパンプレイがクーパンのように積極的な投資を通じて市場での最強者として位置づけられるか注目される。

◇「アンナ」で状況反転

クーパンプレイは来月、クーパンプレイ初のオリジナルシットコムである「ユニコーン」を公開する。俳優のシン・ハギュン(スティーブ役)が「マックコム」という企業のCEOとして社員らと繰り広げるスタートアップの奮闘記だ。

クーパンプレイは2020年12月のサービス開始当時、クーパンの有料メンバーシップである「ロケットワウ(ROCKET WOW)」にOTTを抱き合わせて販売しているのではないかという批判を受けたことがある。そのクーパンプレイが1年半ぶりのドラマ・芸能だけでなく、シットコム分野までオリジナルコンテンツ領域を拡大してきたのだ。

クーパンプレイがオリジナルコンテンツに初めて進出したのは、昨年9月、「SNLコリア」シーズン1を放映して以来。SNLはイ・ビョンホン、ハ・ジウォンら有名俳優を招待したり、「インターン記者」など特色あるコーナーを活用したりして有名になった。

だが、SNLコリアの2カ月後に出したオリジナルドラマ「ある日」(俳優キム・スヒョンとチャ・スンウォンのW主演)が注目されず、SNL以外には「見るものがない」という批判を受けた。

だが、スジ主演ドラマ「アンナ」が先月24日に公開され、状況が反転し始めた。「アンナ」は6話だけの短い内容だが、作品性が認められた。口コミで広がり始め、公開後、3週連続人気コンテンツ1位を維持して人気を集めた。クーパンプレイオリジナルコンテンツの可能性を見せた作品だった。

トッテナム・ホットスパーFCとKリーグの親善試合に出場したソン・フンミン選手(写真=Coupang Play)©MONEYTODAY

◇クーパンの会員数を増やす

最近はスポーツ分野でもオリジナルコンテンツに劣らない競争力を誇示している。

先月13日と16日、韓国のソン・フンミンが所属するトッテナム・ホットスパーFCとKリーグの親善試合の中継がその例だ。試合はクーパンプレイ会員だけが観覧可能で、当時の視聴者数は300万人に達した。試合主催が公開されるやいなや、各種オンラインコミュニティではトッテナムの試合を観るためにロケットワウに加入したという書き込みが殺到した。

業界では流通部門のシェア拡大に乗り出したクーパンが、今では大規模投資を通じてOTT市場シェアを拡大しようとするのではないかという見解が出ている。実際、クーパンは今年第1四半期のコマース部門の償却前営業利益(EBITDA)で黒字を出したが、オファリング開発部門(クーパンプレイ)の損失は前年より47%ほど増えた。

視聴者数は増加している。モバイルインデックスによると、クーパンプレイの先月の月間利用者数(MAU)は373万人だ。ネットフリックス(1117万人)、ウェーブ(423万人)、ティービング(401万人)に次いで4位を記録している。2年足らずのOTT事業者が、既存のOTT1位を脅かしている状況だ。

流通業界のある関係者は「クーパンロケットワウの恩恵を受けている企業の一つと見なされていたクーパンプレイがコンテンツを急速に増やし『抱き合わせ販売』という汚名をそそいだ。独自のOTTに成長しているだけでなく、クーパン会員数を増やす『親孝行』までしている」と分析している。

©MONEYTODAY

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