韓国でオンライン中心のNFTがオフラインの領域に拡大している。NFT市場全般の人気が衰えた半面、ホルダー(保有者)を対象にしたオフ会を開催するなどコミュニティが活性化したためだ。
流通業界で初めてNFT事業に参入した新世界百貨店は、釜山(プサン)センタムシティ(Centum City)店で「NFTプロジェクト展示フェスティバル」を15日まで開催している。
今回のフェスティバルはNFT企業「メタコンズ(META KONGS)」との共催で、新世界独自のキャラクター「puuvilla(プーヴィラ)」NFTをはじめ、歌手ソンミの知的財産権(IP)を活用した「ソンミヤクラブ(Sunmiya Club)」、デジタルエンターテイメント「サンドボックスネットワーク(Sandbox Network)」の「メタトイ・ドラゴンズ(Meta Toy DragonZ)」など、合わせて12のNFT企業のプロジェクトが展示されている。
新世界はNFT事業の拡大により、関連市場の先取りを計画している。先月、「1秒1万個」の完売記録を打ち立てた「puuvilla」NFTは現在、公式Discord(ディスコード)チャンネルに9万人が集まるほどの人気だ。新世界によると、これは暗号資産(仮想通貨)「クレイトン(Klaytn)」で取引されるNFTコミュニティの中では最大規模だ。
新世界は展示フェスティバルにとどまらず、今年下半期には「puuvilla」NFTホルダーを対象にしたオフ会も企画している。新世界の関係者は「ホルダーなら誰でも無料で参加でき、互いにコミュニケーションを図れるプログラムにしたい」と話している。
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