
韓国大田(テジョン)市のある高層マンションで、10代の少年らがエレベーターのドアを蹴って故障させ、その場から逃走する様子が監視カメラに捉えられ、住民の怒りを買っている。JTBCの番組「事件班長」が4月2日に放送した。
事件が発生したのは先月9日夕方、大田市西区のある住商複合型マンション。管理事務所の職員A氏が、翌10日に防犯カメラ映像を確認したところ、複数の少年による故意の破壊行為が映っていた。
映像には、住民の一人がエレベーターに乗った直後、10代とみられる男子生徒3人が建物内に入ってくる姿が映っている。

このうちの1人は、エレベーターのドアが閉まりかけているのを見ると、突然ドアに向かって強く蹴りを入れた。その直後、3人は一度階段に向かい、まるで逃げるように外へ出ていった。
その後、彼らは再び現場に戻り、壊れたエレベーターのドアに触れたり、ボタンを押してみたりしたが、すでに動作不能となっていた。すると3人は故障した様子を写真に収め、そのまま立ち去った。
マンションの関係者によると、彼らがしばらく滞在していた階段には、タバコの吸い殻が大量に落ちていたという。「屋上が開放されているのを知って、喫煙目的で来たようだが、ちょうどエレベーターが目の前で出発したため、腹いせに蹴ったのではないか」との見方を示した。
エレベーターの修理には、およそ120万ウォン(約13万円)の費用がかかったという。警察は映像をもとに加害少年たちの身元を追っている。
出演していたパク・ジフン弁護士は「加害者が未成年である場合、少年法が適用され、処罰は軽くなる可能性が高い」としながらも、「器物損壊罪が適用され、保護者に対して修理費の賠償請求も可能だ」と解説した。
ネット上では「未成年だからといって免責される問題ではない」「自分で壊しておいて写真を撮るなんてふざけている」と非難の声が相次いでいる。
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