2024 年 12月 9日 (月)
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アシアナ航空に暗雲…大韓航空との合併の遅延、加速する社員離職

アシアナ航空提供(c)news1

大韓航空とアシアナ航空の合併が長引き、アシアナ航空社員の離職が続いている。毎年約300人が職場を去り、新規採用も事実上停止されている。特に若年層社員の転職が加速しているようだ。

アシアナ航空が3日発表した2024年ESG報告書によると、合併手続きが進む中、同社の社員数は▽2021年には8698人▽2022年に8344人▽2023年には8045人――と減少傾向にある。

大韓航空とアシアナ航空の合併プロセスは2020年11月に始まり、最終段階に入っている。欧州連合(EU)は今月中にも最終承認を下す見込みで、その後、米司法省(DOJ)の審査が完了すると予想される。米国ではDOJが独占禁止に関する訴訟を起こさなければ合併が承認されたと見なされる。

合併の不確実性に加え、新型コロナウイルス感染拡大による業界不振も重なり、アシアナ航空では社員の離職が相次いだ。実際の離職者数は2021年が221人、2022年が306人、2023年が269人で、特に定年退職などを除いた若手社員の自発的な離職が多い。新規採用も韓国産業銀行の管理下で進められ、21人、24人、52人と少数に留まった。2023年8月には約5年ぶりに客室乗務員の採用を実施したものの、これは例外的な対応とされる。

(c)news1

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