
韓国の大手ゲーム企業ネットマーブルが、自社IP(知的財産)を活用した新作ゲームで立て続けに成功を収め、これまでの弱点だった「外部IP依存」からの脱却に成功しつつある。3月にリリースされた「RF ONLINE NEXT」に続き、5月15日にリリースした「セブンナイツ Re:BIRTH」も好調な滑り出しを見せている。
業界によれば、「セブンナイツ Re:BIRTH」はGoogle Playストアで売り上げランキング1位をキープしており、リリースから5日で首位に立って以来、10日以上連続でトップを守っている。AppleのApp Storeでも、リリース7時間で1位を記録するなど、両アプリマーケットでの1位獲得に成功。初動としては申し分ない成果だ。
これにより、長年課題とされてきた「自社IP不足」が緩和され、今後の収益性向上にも大きな期待がかかっている。ネットマーブルは2021年から2024年の間、外部IP使用にかかるロイヤリティとして年間約1兆1000億ウォンを支払っていた。これは売り上げの約40%に相当し、同業他社のクラフトン(10%台)やNCソフト(30%台)に比べて負担が大きかった。
昨年は人気ウェブトゥーン「俺だけレベルアップな件」を原作とする「俺だけレベルアップな件:ARISE」が成功。マーケティング費用の抑制にも成功し、ネットマーブルは3年ぶりに黒字転換を達成した。2024年の売り上げは前年比6.5%増の2兆6638億ウォン、営業利益は2156億ウォンだった。しかし、安定的な黒字構造の定着には費用構造の改善が不可欠であり、自社IPの不足は大きなリスクと見られていた。
そんな中で登場した「セブンナイツ Re:BIRTH」と「RF ONLINE NEXT」という2本の自社IPタイトルが連続でヒットしたことは、ネットマーブルにとって大きな追い風となる。FnGuideの予測によると、2025年のネットマーブルの業績は売り上げ2兆7243億ウォン、営業利益2499億ウォンと、それぞれ前年比2%、16%増加する見通しだ。
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