
韓国の女性が6月26日、オンラインコミュニティ「ネイトパン」に、亡き祖父から贈られた記念の紙幣を無断で使用した夫との離婚を考えていると投稿した。
女性は子どもの頃、体が弱く、農村に住む祖父のもとで育った。祖父は彼女を「お姫様」と呼び、深い愛情を注いでくれた。今でも祖父のことを思い出すと涙が出るという。
その祖父が3年前に亡くなる直前、彼女に1万ウォン(約1060円)札10枚を手渡し、「おいしいものを食べなさい」と言った。その札には拙い文字で彼女の名前が書かれていた。
彼女はそのお金を使うことができず、大切に保管。結婚して新居に移った後も、札の入った封筒を玄関ドアの内側に貼ってお守りのようにしていた。
ところが、実家へ帰って出産し、約1週間後に帰宅した際、封筒を開けると札が新しいものに替わっていることに気付いた。夫を問い詰めたところ、「チキンと豚足の出前が来た時、財布を取りに行くのが面倒だったので封筒の金で払った。後で補充すれば気づかないと思った」と答えた。
札はATMで引き出したものだというのだ。女性は「機械で引き出したお金と祖父の思いがこもった紙幣がどうして同じなのか」と涙を流した。
夫は謝罪したが、「同じ紙幣じゃないか。泣くほどのことか」と言う。女性は「思い出すたびに怒りがこみ上げる。この人を信じて生きていけるか疑問だ。子どもが小さいうちに別れた方がいいのではないかとも思う」と打ち明けた。
ネット上では「わざとやったのでは?祖父を慕う気持ちが疎ましかったのかも」「事情を知っていたのにひどい。共感力がなさすぎる」といった非難の声が相次いでいる。
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