2024 年 11月 4日 (月)
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「STX造船粉飾会計」韓国最大の集団訴訟に突入…被害者約2万人

K造船全景(K造船提供)(c)news1

ソウル中央地裁は10月20日、韓国のK造船(旧STX造船海洋)の粉飾会計と不良監査に対する証券関連集団訴訟の第1回口頭弁論を開いた。2015年に原告側が訴訟承認手続きを開始してから8年でようやく裁判に突入した。被害者約2万人、総被害額1000億ウォン(約114億円)台規模で、証券関連では過去最大級の集団訴訟となる。

この日の弁論では今後の裁判進行日程を議論した。本格的な攻防の前に原告側は被害者それぞれの損額を整理する。

K造船の粉飾を巡っては、2013年3月21日から2014年2月6日までSTX造船海洋の株式を保有した投資家が被害を受けた。韓国取引所によると、該当するのは2万1540人で、被害総額は1227億ウォン(約140億円)に上る。

被告は当時、STX造船海洋の代表取締役だったカン・ドクス元STXグループ会長と監査報告書を提出したサムジョン会計法人。STX造船海洋は2014年3月20日、虚偽の財務諸表などを含む2013年度事業報告書を提出した。サムジョン会計法人は、この事業報告書が適正に作成されたとの意見を記載した。

しかし、粉飾会計が露見し、STX造船海洋の株式は2014年2月6日に取引停止、同4月15日に上場が廃止された。

これまでの証券関連集団訴訟で最大だったのは2020年の和解決定で終結したGS建設訴訟。投資家は1審で敗訴したが、その後、GS建設が120億ウォンの和解金を支払うことで和解が成立した。被害者は1万人レベルだった。

(c)news1

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