韓国のサムスン電子とSKハイニックスが莫大な損失を出したNAND型フラッシュメモリの価格が底を打ち、上がり始めた。両社とも来年下半期には黒字化が見込まれる。
NANDフラッシュとは、代表的な半導体の一つで単にNANDとも呼ばれる。
製造会社の大規模減産で在庫が減り、「オンデバイス人工知能(AI)」搭載のスマートフォン発売が予告されるなどして需要が回復した。米半導体企業ウエスタンデジタル(WD)は、顧客にNAND価格の引き上げを通知した。
NAND価格が上がれば、今年のNAND部門の赤字が21兆ウォン(約2兆3100億円)とされるサムスン電子とSKハイニックスの業績改善も早くなる見通しだ。
市場調査機関オムディアによると、来年のNANDの売り上げは世界で526億ドル(約7兆5236億円)となり、今年より31%増える見通し。30%減少した今年の市場規模とは雰囲気が180度変わることが予想される。
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