韓国社会を揺るがした「n番部屋事件」の後遺症が続いている。主犯格は有罪が確定し、収監されているのに、犯罪行為によって作成された性搾取映像が、いまだにインターネットで売られていることが明らかになった。
◇ネット上に痕跡
ソウル警察庁サイバー犯罪捜査隊によると、高校生Aがn番部屋の映像などを買った後、転売したとして、児童・青少年性保護に関する法違反(性搾取物配布・所持)などの疑いで捜査を受けているという。
Aは匿名のFacebookのMessengerアカウントで「n番部屋資料買ってみる?」というメッセージを見た。1万ウォン相当の商品券を渡してクラウドアカウントを受け取った。そこには動画132点、写真150点余りが保存されており、多数が性搾取物だった。
Aはダウンロード後、他のクラウドアカウントを生成して4、5人に転売した。この際、インターネット上に痕跡が残り、警察に摘発された。
警察の調べに対し、Aは「ゲームアイテムを買いたくて資料を売った」と供述しているという。
児童・青少年性搾取物については、所持するだけでも1年以上の懲役刑となる。配布した場合、5年以上の懲役刑に引き上げられる可能性もある。
20代の男Bも児童性搾取物30点余りを売ったとして、警察に逮捕されている。Bは資料1点につき3万ウォンを受け取り、約50回にわたって販売していたという。
別の10代の男は児童・青少年性搾取物資料部屋のリンクを100人余りに売った疑惑で逮捕・起訴され、先月には懲役刑を求刑されている。
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