韓国の中古取引プラットフォーム「稲妻市場」に17日、「グループBTSのJUNG KOOK(ジョングク)が着用した帽子を1000万ウォンで販売する」という出品の投稿があり、波紋を呼んでいる。投稿者が帽子を拾得したうえ、自ら「韓国外務省職員だ」と明らかにしたからだ。
投稿者は拾得の経緯について「BTSが昨年9月、外交旅券を作りにパスポート課に極秘訪問した日、待機スペースに置いて去った」と説明し、外務省発給の公務職員証も掲載した。
帽子価格を「1000万ウォン」と提示して「ジョングクが直接使ったバケットで、かなり使用感がある状態だ。お金を払っても手に入らない品物」と強調し、さらに「世界的に有名な歌手なので所蔵価値はさらに上がる。価格調整はしない。将来には現在の価格以上の価値があると思う」と主張した。
この帽子はジョングクのものかどうかは確認できない。ただ、ジョングクが同時期に同じ形の帽子をかぶった写真はある。
韓国の民法第253条では、遺失物は6カ月以内に所有者が権利を主張しなければ、拾得者がその所有権を取得する。ただし、拾得者は拾得日から7日以内に警察署に拾得物を申告し、提出する必要がある。投稿者は自身の所有権を主張しているものの、警察に通報したのか、所有権取得の通知を受けたのかは明らかにしていない。
議論が大きくなると、投稿者は販売文を削除した。また、自身を非難するネットユーザーとの対話で「すでに退社した」と述べ、いまは外務省職員ではないと明らかにしている。
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