親の遺産をめぐり、息子と娘がバトルを展開している――こんな書き込みがこのほど、韓国のオンラインコミュニティに現れた。30年間、父親の法事を営んできた息子と、30年間、母親の世話をみてきた娘。どちらが、より多くの遺産を相続できるか、というのが焦点だ。
投稿したのは、この一家に近い人物。詳細は不明だが、この家は両親とも亡くなくなり、息子と娘には財産が生前に贈与され、その額にどうやら開きがあるようだ。息子と娘が「自分のほうが両親に貢献した」という理由で、より多くの取り分を主張しているという。
娘は母親と暮らしていたため、喧嘩が絶えなかった。一方、息子は冠婚葬祭の時のみ、母親に会う程度だったため、母親とは仲が良かった。娘と喧嘩をすれば、母親は息子に連絡を取って、悪口を言っていたという。それゆえ息子には「妹が母親の面倒をしっかり見ていなかった」という感情がある。一方、娘は夫の実家の法事を営むのに忙しく、自身の親の分は兄に任せていたという。
投稿には娘の言い分として、次の点が記されている。
「兄は年に3回だけの法事だけで“親孝行”を主張している。たまに会うなら喧嘩もしないだろう。一緒に暮らすということが、どれほど大変なことなのか。法事など、取るに足りない」
投稿者が「母親の面倒を見てきた娘の寄与が大きいと思うが、他の方々はどう思うか」と尋ねると、約300のコメントが書き込まれ、大部分が当然のように「娘がより多くもらうべきだ」と口をそろえた。
「これは訴訟しても娘が勝つ。娘は悪口を言われながらも一緒に暮らしたではないか。息子が母親のことを考えていたというなら、実際に面倒を見るべきだった」
「1年にたった3回の法事より、365日24時間面倒を見る方がもっと大変だ」
「法的にも面倒を見てきた子どもにより多くの持分を与えることになっている。法事をやったからと言って、遺産を多くよこせと言うのは適切ではない」
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