
10年間育てた長女が自分の子どもではなかったことを知ったという韓国の男性の衝撃的なエピソードが19日に放送されたJTBCの番組「事件班長」で紹介された。
男性は妻と7年間交際した後にいったん別れて2カ月後に復縁。その直後に妻が妊娠し、急いで結婚した。しかし、生まれた長女は全く男性に似ていなかった。その1年後に授かった次女が男性そっくりなのとは対照的だった。
その後、男性の母親が2人の部屋を訪ねた際、人の気配があるのに何度ベルを鳴らしてもドアが開かないことがあった。1階の玄関で待っていると、エレベーターから見知らぬ男が降りてきた。その後部屋へ行くと、ようやく嫁がドアを開けたという。
こうした出来事を受けて疑いが深まり、男性は「長女は本当に自分の子か」と問いただした。親子鑑定を求めると妻は「その必要はない。あなたの子ではない。あなたと別れていた時期に他の男性と関係を持った。出産後にその男の子どもだと確信した」と告白。土下座して「許してほしい」と懇願した。
男性は「過去は水に流してやり直そう」と決意したが、エレベーターの男の存在が心に引っかかった。妻の携帯電話を確認すると、過去に7つのマッチングアプリをインストールしていた痕跡があった。
最終的に男性は離婚を決意。現在は別居して協議離婚の手続きを進めている。ただ、妻が「長女がパパに会いたがっている」と連絡してくるので困惑しているという。
男性は「妻に家族関係登録簿の整理を早くしてくれと頼んでいるが、返答がない。自分の子ではないと知らずに10年間育ててきた。今からでもきちんと整理したい」と訴えた。
パク・ジフン弁護士は「整理は可能だ。ただし、婚姻中に生まれ家族関係登録簿に登録された子どもは法律上の実子と推定されるため親子関係不存在確認の訴訟を起こす必要がある」と説明した。
(c)news1