韓国で悪質なクレームによる公務員死亡などが起きていることを受け、政府が対策に乗り出した。行政安全省はこのほど、悪口や暴言があればすぐに受け付けを終了できるようにし、公務員の個人情報を非公開にすることなどを発表した。
まず、悪質なクレームを細分化し、類型別の対応策をまとめる。具体的には「違法行為」と「公務妨害行為」に分け、行為別に類型を細分化し、体系的なマニュアルを用意する。違法行為には暴言、セクハラ、暴行など、公務妨害行為には何度も繰り返したり、長時間拘束したりする行き過ぎた嘆願や不当な要求が該当する。
これまでは悪性苦情に対する明確な定義がなく、実質的な現場対応が難しいという指摘があった。
暴言や脅迫、セクハラなどがあれば、1回の警告後に通話を直ちに終了できるようにする。また、業務と関係ない長時間通話で支障が生じないよう一定時間を超えると通話を終了することができるようにする。
また、公務員の個人情報の公開レベルを調整し、氏名や連絡先、役職などを非公開にできるようにする。
電話だけでなく、文書やオンラインの苦情も同様の対応を取り、悪意を持って業務を妨害する人のシステム利用を一時的に制限できるようにする。
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