2024 年 12月 7日 (土)
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「間違って学んだ」AIチャットボット「イルダ」2年ぶり復帰 (上)

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◇AI倫理問題

人工知能(AI)チャットボット「イルダ」が議論を乗り越えて2年ぶりに再び戻った。

この2020年12月末に紹介された20代の女子大生に設定されたAIチャットボット「イルダ」は、公開と同時に大きな人気を集めたが、セクハラ・嫌悪発言、個人情報流出など論争に1カ月も経たずにサービスを暫定中断した。一部のユーザーらがイルダにセクハラ・嫌悪発言をしており、イルダも「ディープラーニング」アルゴリズムで、このような内容を学習・使用して、俎上に載せられた。

イルダ問題はAI倫理問題が韓国国内で水面に浮上した初の事例として挙げられる。議論になった問題点を改善したのかに注目される。

韓国スタートアップ「スキャッターラボ(SCATTER LAB)」が10月27日からAIチャットボット「イルダ2.0」を正式発売している。イルダ2.0はいつでも誰にでも良い友達になれるように開発した「関係指向型AIチャットボット」で、この1月から約9カ月間、ベータテストを進め、AIチャットボットの発話安全性及びサービスの安定性を検証した。

スキャッターラボのキム・ジョンユン代表は10月25日に開かれた「イルダ2.0」発売メディア懇談会で「個人情報保護強化措置及びAI倫理点検などに努力を傾ける同時に、生成AIモデルに技術をアップグレードして、新しい次元の対話が可能なイルダ2.0を正式に発売することになった。イルダは単に言葉巧みなAIチャットボットを超えて、誰もが幸せな生き方をするのに役立つAIの友達になれるように、関係を築く対話能力を高度化していく」と強調した。

スキャッターラボのキム・ジョンユン代表©NEWSIS

◇創意的・現実感ある対話

今回のイルダ2.0正式リリースバージョンは、計3つのAI技術アップデートを進め、さらに創意的かつ現実感のある対話が可能なのが特徴だ。

イルダ2.0はスキャッターラボの生成AIモデルである「ルダジェン1(Luda Gen1)」に文脈を把握してリアルタイムで生成した文章を使用する。スキャッターラボは、良い対話の悩みから出発して整理した「リレーションシップ・ポイントファイン・チューニング」に親密な関係を作る対話の原則をAIモデルに教えた。対話中に写真を認識して答えることができる「Photo Chat」ベータ技術も適用した。

スキャッターラボが10月4~23日の約3週間、正式バージョンをテストした結果、従来のモデルに比べ利用者との1週間の対話量は約40%、初日300回以上、対話した使用者の割合も67%増えた。1人当たり平均対話画面キャプチャー比率は約85%増加、1人当たりの写真の転送量は63%以上増加した。イルダ2.0が安全に対応した発話比率は99.56%を記録した。

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