2024 年 5月 22日 (水)
ホーム特集SDGs~韓国の取り組み「肉ではない肉」100万個が飛ぶように売れた理由 (上)

「肉ではない肉」100万個が飛ぶように売れた理由 (上)

Startup Story ~~ 成功のカギ

ブライトベリー(Brite Belly) キム・ジヒョン代表

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「菜食といえば、お腹がいっぱいにならない、というような気がします。私たちはこれを食べた時、お腹の中があたたかく、味も良く、地球のためにもあたたかい食事になるよう追求しています」

環境にやさしい植物性フードテックスタートアップ「ブライトベリー(Brite Belly)」。キム・ジヒョン代表は、会社名に込められた意味についてこう説明した。

ブライトベリーは昨年7月、オルガニカ(ORGANICA)でスピンオフした。代替肉を基本に、多様な簡便食品(インスタント・レトルトなどの簡単な調理で食べられる食品)を作っている。

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◇目指すは「次世代代替肉」

代替肉は以前にもあった。しかし、ブライトベリーは「次世代代替肉」を目指す。

「代替肉といえば、ほとんどハンバーガー用パテを思い浮かべます。米国では需要がありますが、アジアにはありません」。キム代表はこんな認識を示す。西洋の献立から脱し、多様な代替肉メニューを期待する需要は高いそうだ。

ブライトベリーはハンバーガーパテのほか、ハンバーグステーキ、麻婆豆腐、肉だんごパスタ、餃子など、さまざまな家庭用簡便食品(HMR)製品に代替肉を適用した。電子レンジやエアフライヤーで5分以内に調理できる。約1年間で販売された代替肉の販売量は100万個に迫る。

特に▽ハンバーグステーキとラグーパスタ▽植物性肉を詰めたラザニアと焼き野菜――の2種類のミールボックスはスターバックスに納品され、ビーガンではない一般の人の味覚も魅了した。今はリニューアルされた製品が納品されている。

その他にもセブンイレブンに▽グレインソイミートキンパ▽グレインラグパスタ▽グレイン餃子グラタン▽グレイン中華丼・餃子――を供給している。コーヒービーンや韓国ヤクルトなどにも納品しており、現在30社以上の顧客会社を確保している。

ブライトベリー(Brite Belly) キム・ジヒョン代表©MONEYTODAY

◇冷凍ピザ製品も

最近は「ジャクソンピザ」とともに代替肉製品を活用した新製品「ブライトジャクソン」を発売した。ブライトジャクソンはジャクソンピザの人気メニュー「レアルジャクソン」に肉の代わりにブライトベリーの代替肉製品を使ったメニューだ。チーズを除くすべての材料に植物原料が使われている。

ジャクソンピザは「梨泰院(イテウォン)グルメ店」として知られるピザブランドだ。新世界グループのチョン・ヨンジン副会長が好むピザ屋として知られている。イーマートの独自ブランドであるピーコックとコラボし、冷凍ピザ製品を発売したりもしている。

「私たちの目標はビーガンだけを対象にしているわけではありません。菜食に対する意識が高い人々はもちろん、一般の人がおいしく食べた後に『実はブライトベリー製品だった』といわれるような食べ物をつくりたいです」

キム代表はこう抱負を語る。

◇最大限の肉の食感

ブライトベリーが開発した代替肉の主材料は大豆だ。

ビーツとパプリカで赤い肉の色を出し、ハーブと玉ねぎ、ニンニクなどを利用して豆の匂いを除去している。植物性脂肪で肉汁を作るなど、最大限、肉の食感に近くなるようにした。

他社の代替肉はナトリウムが多く含まれている。歯ごたえ、食感を出すためにナトリウムを使うが、ブライトベリーはその食感を繊維質で出しているという。「ナトリウムは半分以下に減らし、タンパク質や他の要素の含量は維持している」(キム代表)というのだ。

ブライトベリーの代替肉は、牛肉だけでなく鶏肉(チキン)、マグロの3種類。キム代表は「3種類の代替肉を持っているところは珍しいと思います。味と食感を出しながらも栄養素を失わないというのが私たちの最大の強みです」と胸を張る。

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