韓国・児童権利保障院のチョン・イクチュン院長とのインタビューは次の通り。
――2021年、児童権利保障院は児童・青少年出演映像2000篇をモニタリングした。その結果について説明してほしい。
チョン院長 正確には2006篇のユーチューブ映像のうち1588篇で児童の権利侵害が懸念される要素を発見した。最も多いのは「児童の利益侵害」であり、これに「個人情報・私生活侵害」「情緒的苦痛」「身体的に危険な状況」が続いた。
――具体的にどのような事例があったのだろうか。
チョン院長 これは情緒的虐待だが、誹謗中傷する悪質な書き込みを子どもたちに読ませて感情的に傷つける映像があった。身体的虐待としては、薄い服を着せて寒いところにいさせる映像が代表的だ。また、電撃殺虫ラケットで子どもたちを脅かして踊らせたり、自動車で人形の足を切断する姿を見せたりする事例もあった。辛すぎたり大きすぎたりして、食べにくい料理、生のテナガダコのように、ともすると嫌がる食べ物を強要する行為も発見された。「笑わせる状況」を作り出す過程で、児童権利が侵害された場合が多かった。
――問題映像の割合がこんなに高い理由は何か。
チョン院長 動画をユーチューブにアップするということは、他人が見ることを想定している。こうした映像がこんなに多くあるということは、まだ韓国社会の児童に対する認識が非常に不足しているという意味だ。
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