
韓国京畿道(キョンギド)華城(ファソン)市の担当者と主人の間で、長いやりとりが続いた。
主人はようやく「わかった」と言い、条件付き放棄覚書を書いた。
とりあえず母犬2匹、子犬11匹は動物保護所に緊急隔離されることになった。
健康診断をして異常の有無を把握し、その結果次第で、他の犬に対する追加措置を検討するという。そのうえで適切な飼料を与え、飼育場所を改善するよう是正命令を出すそうだ。
ただ、検査して病気と診断されず、主人から返却要請があれば、また犬たちを戻すしかない。
「実に難しい」。担当主務官がつぶやいた。その言葉の意味を、担当主務官は「動物保護法は効力が弱すぎる。飼育管理の違反程度であれば、強制的に引き離すのは容易ではない」と語った。
実際、警察に告発しても犬がたくさん病気になったり、死んだりしなければ、ほとんどが「無罪」として処理されるのが現実だ。

では、どうすれば問題が解決するのか。担当主務官はこう答えた。「簡単です。わが国が犬の食用さえなくせば解決できます。でも、それができない」
アントルも同様のことを言った。「犬を食べてはいけないという条項を法律に入れればいいだけです」。法律を通過させるのが、なぜこんなに難しいのか。 アントルはこう答えた。「人々が無関心だからでしょう。ペットを育てながら、食べる人もいる」
(つづく)
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