韓国で海外旅行の売れ行きが新型コロナウイルス禍以前の水準に回復するなか、売れ筋が最低価格帯とプレミアムの両極端に集中する傾向が表れた。
黄色い風船によると、今年10月までの海外旅行について分析した結果、コロナ禍以前の2019年に比べて低価格商品が24%、プレミアム商品が32%それぞれ増えた。
低価格商品は大部分が格安チケットまたは低コスト航空会社(LCC)利用となり、ホテルは市街から少し離れたところになる。これに対してプレミアム商品は4~5星クラスのホテルに泊まり、航空機もビジネスクラスを利用する。
行き先や日程が同じでも価格に4倍近い差が出ることもある。黄色い風船のイタリア9日旅行の場合、プレミアム商品は669万ウォン(約77万円)からだが、低価格商品は179万ウォン(約21万円)からある。
黄色風船関係者は「両極化が目立っており、これに合わせて各年齢層に合うテーマ型のプレミアム商品を次々発売している」と話した。
ハナツアーは現地グルメやホットプレイスの訪問、市内中心のホテル宿泊などで顧客満足度を高めるプレミアム中心の戦略にかじを切った。
ハナツアー関係者は「第3四半期(7~9月)の実績が大きく改善されたのはプレミアム商品が売れたから。特に平均販売価格が高い欧州などの人気が高かった」と分析した。
大部分が1000万ウォン(約115万円)を超えるハナツアーのオーダーメード旅行ブランド「ゼウスワールド」の場合、今年上半期の売上高が昨年同期比502%増加したという。
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