SDGs~韓国の取り組み
使い捨て用品の使用を減らしたり、リサイクルを徹底することに加えて、日常生活で環境保護に重宝する「消費」がある。牛乳パックをリサイクルして作った「環境に優しいティッシュ」を使うことだ。
◇環境汚染を低減
韓国のプリム製紙(BOORIM PAPER)が作った「コジュブ1/12本 3枚重ねティッシュ」は、環境汚染を減らす製品だ。熱帯雨林の破壊と水質汚染、炭素ガスの排出を伴う天然パルプを使う代わりに、牛乳パックを再利用してトイレットペーパーを作った。
「1/12本」というネーミングには「1パック使えば、12分の1本分の木を保存できる」という意味がある。トイレットペーパーを使う量は毎日同じでも、それを作る時に発生する多くの環境汚染は減らすことができる。
通常のリサイクルティッシュを作る時とは異なり、牛乳パックはそこに含まれるパルプをそのまま取り出して使えるため、天然パルプに代替できる最適な材料だ。別途、化学薬品による処理がなくても、パルプそのままの清潔なトイレットペーパーを作ることができる。
この製品はシャワートイレ兼用のトイレットペーパーで、ほこりが少なく、丈夫で、吸収力も良い。化学的な方法ではなく、物理的・機械的に牛乳パックを再利用したパルプに最も適したエンボス加工(紙を凹版と凸版で挟んで圧縮して盛り上げる)と重ね合わせ方式を見いだした。
「コジュブ 1/12本 3枚重ねティッシュ」は、皮膚の炎症を誘発する蛍光増白剤や、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドはもちろん、製品を飾る人工色素や合成香料も使用していない。またトイレットペーパーながら、食品医薬品安全処では食品用器具として有害成分を検査している。
◇「安全に生産」
プリム製紙は、韓国国内の牛乳パックリサイクルティッシュ生産者の第一世代で、環境に優しいティッシュ製品を積極的に送り出している。
環境にやさしいリサイクルトイレットペーパーに関しては、“恐怖マーケティング”のために懸念が生じ、遠ざけられている、というのが同社の説明だ。「環境問題に対する国民の認識が高まり、実際には環境にやさしくないものが、さも環境にやさしいかのように広報する“偽装環境主義”製品が増えている」(プリム製紙関係者)という状況にある。
だが、同社は、国内で生産されるすべての環境にやさしいリサイクルトイレットペーパーは、衛生管理法にしがたって管理され、安全に生産されているとみている。
プリム製紙関係者は「『コジュブ 1/12本 3枚重ねティッシュ』は何の問題もなく環境への悪影響を和らげられる製品」と胸を張っている。
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