2025 年 7月 18日 (金)
ホーム社会「月収70万円」韓国・環境美化員の給与明細に驚き…“深夜勤務92時間”が現実

「月収70万円」韓国・環境美化員の給与明細に驚き…“深夜勤務92時間”が現実

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韓国で「きつい(Difficult)・汚い(Dirty)・危険(Dangerous)」のいわゆる3D業種に分類される環境美化員の給与明細がオンライン上で公開され、実際の労働条件に多くの関心が集まっている。月給の支給額は653万ウォン(約69万8157円)、実際の手取りは542万ウォン(約57万9420円)に上り、ネット上では「想像以上」「働いた分の対価」と評価する声が広がった。

あるオンラインコミュニティに11日、「環境美化員11年目の給与明細」と題した投稿が掲載された。

投稿された明細は2025年6月分で、環境美化員の男性が受け取った総支給額は652万9930ウォン(約70万円)に上る。内訳を見ると、基本給は250万7970ウォン(約26万8017円)で、これに家族手当16万ウォン(約1万7104円)、期末手当130万3980ウォン(約13万9388円)、運転手当30万ウォン(約3万2070円)、公害手当10万ウォン(約1万690円)などが加算されていた。

また、休出2日、深夜勤務92時間、時間外勤務19時間に対する残業手当として212万5980ウォン(約22万7206円)が支給されていた。

これらを合計した後、所得税や国民年金、健康保険などの社会保険料を差し引いた実際の手取り額は542万7290ウォン(約58万円)だった。

この投稿を見たネットユーザーたちは「金額だけ見ると高く感じるが、92時間の深夜勤務を見て驚いた」「こうした方々のおかげで私たちは快適に生活できる」「もっと良い待遇を受けるべき仕事だ」といった声を寄せた。

一方、最近では環境美化員の給与水準や福利厚生の改善により、かつてのような「敬遠される職種」ではなくなっているとの評価も出ている。

実際、2025年5月に忠清南道金山郡が実施した環境美化員の公開採用では、1人の募集枠に対し23人が応募し、23倍の競争率となった。また、済州市が2025年4月に実施した公務職の公開採用でも、環境美化員職には15人の募集に対して307人が応募し、20.5倍の競争率を記録している。

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