「茶畑認証ショット(証拠写真)」が人気だ。山の傾斜に沿って一列に並んだ緑色の緑茶畑を背景にポーズを取ると、まるで絵の風景に入ったような写真を撮ることができる。
韓国内で「認証ショット」を撮るのにふさわしい「茶畑旅行地」を挙げるとすれば、宝城(ポソン)や河東(ハドン)、または済州道を思い浮かべるが、ここに全羅南道(チョルラナムド)康津(カンジン)が秘境として追加される。
康津は雪岳山(ソラクサン)、周王山(チュワンサン)とともに3大岩山と呼ばれる月出山(ウォルチュルサン)の下に広い茶園がある。独特な風景が広がり、韓国の緑茶の歴史とも関係が深い。
見るだけで気分が晴れ晴れする風景に世界で一つだけの認証ショットを残せる康津の茶の名所とともに眺めが美しいポイントを紹介する。
タサン(茶山)チョン・ヤギョン(丁若鏞)と草衣禅師から始まった韓国茶。その歴史を受け継いできた茶人イ・ハンヨンは、1890年代から韓国初の製品名を持った緑茶である「白雲玉版茶」を世に出した。この茶は康津で作られた。康津で長らく流罪生活を送っていたチョン・ヤギョンは、ソウルに帰っても康津の緑茶を飲んだというエピソードはとても有名だ。
白雲玉版茶に使われる茶葉は「韓国の金剛山」と呼ばれる月出山の下に広がる「康津高原」で栽培される。お茶を栽培するのに適した気候条件を備えた月出山の南側の麓の荒れ地を切り開き、約32万6400平方メートルが造成された茶園だ。ここでは早春から若芽を摘み始め、年に3~4回摘葉する。
茶畑を傷つけない線で認証ショットを残すことができる。広い茶畑に霜止め用の防霜ファンが設置され、異国的な風景を演出する。
それでも「認証ショット」を残すには2%足りない。茶園近くにある白雲洞(ペグンドン)の園林と「白雲玉版茶物語カフェ」もぜひ立ち寄ってみよう。
©news1