韓国の格安航空会社(LCC)エアソウルは4~6月の3カ月間、乗り放題の「ミントパス」を5年ぶりに発売した。日本40万ウォン(約4万4800円)、東南アジア50万ウォン(約5万6000円)という格安での限定販売のため大変な人気を呼んだ。その陰にあるのは「RM」という部署の努力だ。
ミントパスの価格を設定・管理する「RM」は「revenue management」の頭文字。需給バランスに応じて価格を弾力的に変化させ、利益の最大化を図る。旅客営業チームのユ・ジヌ課長は2016年からこの業務に就き、チャン・ジス社員は昨年6月に客室乗務員から異動してきた。
航空券は年間販売目標を設定し、基本的な運賃を設定した後、市場状況に合わせて価格を調整する。時々刻々と変わる航空券価格はRMが忙しく動いていることを意味する。ユ課長は「販売データの分析が基本だが、どの路線のどんな座席がなぜ売れたか分析、リアルタイムでモニタリングしてフィードバックを受ける」と話した。
ミントパスの価格設定でも激しい議論があったという。ユ課長は「航空は在庫のない産業で、常に搭乗率を100%満たすことはできない。このため残る座席は追加収入だと考え、消費者に還元する方向で決めた」と話した。
ユ課長は「確率を高めることはできても100%完璧ということがない仕事なのでむしろ面白い。仕事をするほど大きく失敗しない方法、挽回する方法が身につく」と話した。
また、チャン社員は「リアルタイムで自分の仕事の結果が見えることが負担であると同時に仕事の原動力になっている。乗務員が現在を見る職務だとすればRMは未来を見る職務だ」と話した。
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