
自身が大切に飼っていた犬を殺した父親を刃物で刺した娘(24)に対し、韓国の仁川地裁はこのほど、尊属殺人未遂の罪で懲役3年を言い渡した。
判決によると、昨年12月10日午前2時ごろ、娘は仁川市内の自宅で父親(57)を刃物で刺し、殺害しようとした。
前日の午後、娘は父親、その友人と酒を飲んでいる時に口論となり、父親が先に帰宅。自宅にいた娘の愛犬を窓の外に投げ捨てて死なせた。
帰宅した娘が息絶えた犬を発見し、激怒。父親を刺そうと刃物を手にしたが、いったんは弟に止められた。
しかし、娘は現場に到着した警察官と一緒に玄関から入ってきた父親を刃物で刺し、心臓損傷の大けがを負わせた。
地裁は「けがは重く、一つ間違えば被害者は命を落とすところだった」と被告の行為を非難。一方で「可愛がっていた犬を突然失ったショックによる衝動的な犯行とみられる」とし、父親が処罰を望んでいない点も考慮した。
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