「職場から退勤すると、何の理由もなく涙が出てきてむなしい」。韓国の20代会社員のこんな声が、オンライン上で話題になっている。
あるオンラインコミュニティに19日、「最近、涙がよく出るんです」というタイトルの文章が上がってきた。入社5年目の20代の会社員というA氏は、「最近、退勤して家に帰るだけで胸が詰まる。職場の人間関係も円満なのに、家に着くと理由もなく涙が流れる」と打ち明けた。
A氏は「思う存分笑えば良くなるだろうと思って面白い映像を探したりしている。芸能番組を見ていて『よく頑張っている』という言葉が出てくると涙が溜まる」と明らかにした。
1週間ずっと泣いたこともあった。心に大きな病気が生じたのかはわからない。このような症状は私だけでしょうか――こうネット上で意見を求めた。
2022年に健康保険審査評価院が発表した「最近5年間(2017~21年)のうつ病と不安障害診療現況分析」によると、2021年の20代うつ病患者数は、17万7166人に上った。30代は14万270人▽40代は13万718人▽50代は13万59人だった。特に、2021年の20代うつ病患者は、2017年比で127.1%上昇し、他の年代に比べて著しく高かった。
ネットユーザーたちからは「うつ病は誰もが一度は経験することだ」「私も仕事中に突然、涙が出たりする」などの反応が上がった。
ソウル大学病院は、うつ病を予防する方法として、ストレス調節をしたり、つらい時間に良い交友関係を持ったりすることを挙げる。また、運動も憂鬱症状に効果があり、ウォーキング▽ジョギング▽水泳などを推奨する。
一方で、酒やたばこ、薬物投薬などは憂鬱症状を悪化させるとし、避けるべきだとしている。
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