2026 年 1月 7日 (水)
ホーム社会「妊婦フリーパス」が“副業”に?…韓国・名門ベーカリーで起きた制度悪用の実態

「妊婦フリーパス」が“副業”に?…韓国・名門ベーカリーで起きた制度悪用の実態

2025年12月23日、韓国大田市の聖心堂本店周辺で、クリスマス限定ケーキ「タルギシル」を買い求める客(c)news1

韓国・大田市の老舗ベーカリー「聖心堂(ソンシムダン)」が運用している「妊婦フリーパス」制度をめぐり、その制度を金銭目的で悪用する事例が発覚し、物議を醸している。

聖心堂は長時間の待機列に配慮し、2024年から「妊婦優先入場制度(フリーパス)」を導入していた。これは妊娠中の女性と同伴者1人が、列に並ばず優先的に入場できる制度である。

しかし、2025年12月27日に自動車関連オンラインコミュニティ「ボベドリーム」に掲載された投稿には、この制度を“副業”のように利用する事例が取り上げられた。

投稿には、中古取引プラットフォーム「タングンマーケット」に掲載されたスクリーンショットが添付されており、妊婦を名乗る人物が「聖心堂でロールケーキを買いに行くが、一緒に行きたい人はいるか」と呼びかけ、「私は妊婦なので並ばずに入場でき、あとはレジで支払うだけで済む」と説明している。

さらに、問題となったのはその投稿上部に書かれていた「1回あたり2万ウォン」という文言だった。暗に、妊婦と同行する代わりに料金を要求する内容と読み取れる。

このような投稿は他のオンラインコミュニティでも複数確認されており、「ボベドリーム」では類似の事例の情報提供を呼びかける動きも出ている。

実際、聖心堂が販売を始めた冬季限定ケーキ「タルギシル(イチゴケーキ)」の人気は非常に高く、同年12月24日には大田市のロッテ百貨店地下に午前10時から約500人が列を作り、午後には完売したとされる。ケーキは1個4万9000ウォンで販売されている。

妊婦フリーパス制度の趣旨は、本来、身体的負担の大きい妊婦への配慮を目的としていた。だが、その制度を悪用し、金銭と引き換えに「優先入場権」を転売するような行為が現れたことで、制度の是非や運用の見直しを求める声も高まりつつある。

一部ネットユーザーからは「妊婦への配慮を逆手に取った卑劣な行為」「本当に必要な人が使えなくなる」「制度自体を廃止すべきでは」などの批判が相次いでいる。

(c)news1

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