ハロウィンで相当多くの人出が予想されたソウル地下鉄建大入口(コンデイプク)駅付近の路地に、多数の人が集まると人工知能(AI)で危険を察知し、監視カメラのスピーカーから注意を呼び掛けたり、迂回を促したりする装置が設置された。
ソウル市広津区建大(クァンジング・コンデ)の飲食店街には昨年ハロウィン当時3万7000人が集まったと分析され、今年は雑踏事故が起きた梨泰院(イテウォン)を避けた人たちで例年の1.5倍の約4万人が集まると予想されていた。
市は雑踏の危険段階を「注意-警戒-深刻」の3段階に区分し、関連機関と共同で警戒に当たった。
装置は、AIが路地の混雑を感知し、1平方メートル当たり2.33人に達するとスピーカーから「人混みが感知されました」という案内が繰り返し流れる仕組み。
「注意」段階になると現場を離れるよう呼び掛ける。「人口密集度は注意段階です。狭い路地に進入せず、車の通行に注意して現地域を離れて迂回してください」といった具合だ。
「警戒」段階は群衆が「押さないで」と叫ぶほどの雑踏を想定しており、放送に加えて区の人員を配置して解散を促す。
さらに「深刻」段階では広津警察署、広津消防署からも人員を投入する。
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