2024 年 2月 27日 (火)
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「初の投票権」…18歳の「新人」有権者が望む韓国大統領は?

大統領選を控え、選管関係者が宣伝ポスターの配布を準備している©news1

今春の韓国大統領選(3月9日)で、満18歳の青少年が初めて投票権を行使する。選挙年齢を「満18歳」に引き下げる公職選挙法改正案が2019年12月、国会を通過したためだ。接戦が展開されている今回の大統領選で、約50万人の青少年有権者の票の行方が注目されている。news1は新年を迎え、「新人」有権者5人が望む大統領像について尋ねてみた。

◇イム・シウンさん「不正腐敗のない正義の大統領」

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行政職の公務員が夢というイム・シウンさん(18)=全羅南道(チョルラナムド)務安郡(ムアングン)=は「幼いころ、ニュースで政治家たちの汚職を見て、横領、詐欺とか、政治家には不正を働く人しかいないと思っていた」と口火を切った。

「お互いをおとしめ、自分たちの党を有利にするために皮肉を言って、過大に中傷しているのはわかる。でも、そんな批判に対して堂々と『まったくの嘘だ』と釈明する人はいなかった。誰一人として堂々としていないように思える。そんな人が代表者になれるのか」

「不正・腐敗がなく、正義感あふれる人が大統領にならなければ。私的な利害関係に振り回されず、国民のことを第一に考え、どこに出て行っても堂々としていられる大統領に出会いたい」

イムさんは大統領候補に関する「家族論争」についても、明確な説明と対策が必要だと述べた。「私腹を肥やすより、国民を愛する心で『政治』をしなければならない。家に候補者のポスターが届いたら、候補者本人とその家族の犯罪歴を注意深く調べるつもりだ」

◇キム・ドンファンさん「二分法の社会を仲裁する大統領」

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光州(クァンジュ)に住むキム・ドンファンさん(18)はいまの韓国を「二分法の社会」と表現する。

政治の分断が蔓延することによって、国民が物事を「こちら側」と「あちら側」という視点で分けて捉え、互いを攻撃しているためだ。

キムさんは「嶺南(ヨンナム)と湖南(ホナム)の地域葛藤も、遠い昔の政権が支持勢力を結集しようとしたことで始まったと学んだ。だからこれまでの政権は、葛藤が起きた時、解決に向け努力するより、これをさらに悪化させたり回避したりするのに忙しかった」

新しい大統領には、さまざまな葛藤を仲裁できる能力を必ず備えてほしいと望んでいる。そしてつくり上げてほしいのは、男女が争わず尊重し合い、嶺南と湖南の市民たちが偏見を捨て、調和を成す社会なのだ。

「大統領選の討論を注意深く見守るつもりだ。それだけで候補者の仲裁能力を判断することは難しいだろうが、討論という状況で自身の意見を貫くだけでなく、適度な妥協と説得、仲裁をできる人に1票を入れたい」

◇ナム・ジニさん「未来ではなく現在の若者のための大統領」

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政界「高3ブーム」の主役で、与党「共に民主党」光州選挙対策委員会のナム・ジニ共同選挙対策委員長(18)も初の選挙権を得ることとなる。

ナム・ジンヒさんは「俗に、青年たちを『未来の主役』と言う。『未来の主役』でも間違いではないが、青年を未来というよりも『現在の主人公』として捉える大統領が登場しなければならない」と語った。

「選挙対策委員長に任命される前、高校の学生議会活動をしながら青少年の労働人権と参政権、気候危機と関連した活動をしてきた。私の関心事である青年の雇用と福祉問題の改善に向けて、決断力のある政治をする大統領を望んでいる」

当選を目的に実効性のない「見せかけ発言」だけをする候補者が選ばれてはならないとの考えも明らかにした。

「票を得るための一過性の発言が嫌いだ。ひとまず公約を出しておいて、途中で中断する大統領になってはいけない。公約を提示する際、実効性のある政策かどうか判断し、公約を確実に行動に移す大統領を見たい」

◇キム・ヒョンジュンさん「雇用問題を解決できる大統領」

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大学入学を控えバイト探しに余念のないキム・ヒョンジュンさん(18)=全羅南道新安郡=は「不足する雇用の場を増やし、労働者に最低賃金を保障してくれる大統領を望んでいる」と語った。

「祝祭日に年上のいとこたちが『就職が厳しい』と就職難を訴えていた時には共感できなかった。でも今、パートタイムの短期アルバイトすら中々見つからない現実に直面し、改めて雇用問題の重要性を悟った」

キムさんによると、アルバイト広告では、最低賃金や法定労働時間を守っていない雇用主が多いという。大統領選候補たちは、こうした現実を知らない「感覚のない大人」がほとんどである、と批判する。「雇用拡大、最低賃金・労働時間遵守、非正規職撤廃を守ることのできる大統領が出てきてほしい」。こう力説する。

「若者は、経済の心臓部であり、希望だと思う。若者の『成功できる』という希望が断たれてしまったら、国が発展する可能性も低くなる。働きたい若者が誰でも仕事につける世の中にしてほしい」

◇イ・ソヨンさん「災害・事故に迅速対応できる大統領」

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旅客船「セウォル号」沈没事故(2014年4月)当時、小学生だったというイ・ソヨンさん(18)=全羅南道珍島(チンド)出身=は「彭木(ペンモク)港で遺族が泣いていた姿が鮮明に覚えている」と話す。

「7年が過ぎたが、新型コロナウイルス感染の状況を見れば、国家の災難対応能力は当時と比べ、それほど発展していないようだ」

大きな出来事が起きると、極度な不安にかられる。そんな国民を安心させる代表者、長期化する時には経済的状況を考慮できる代表者、日常回復を漸進的に追求できる代表者……こんな人物が必要だという。「柔軟な考え方を持った女性大統領が出てほしい」。こうも主張した。

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