2024 年 7月 27日 (土)
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「保障できないことなんてない」…異色の保険商品が続々登場

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韓国で最近、保険会社が異色のアイデアをアピールした保険商品・サービスを披露している。自動運転ロボットの事故やマンションなどの上の階の騒音問題、スクリーンゴルフのホールインワンを保障するなど、異色の保険が目を引く。

◇保険が飽和状態

保険会社は革新的なアイデア商品開発のために、社内に専門の組織を設置するなど、ミニ保険の発売に力を入れている。ミニ保険は保険期間が1年程度で保険料が安い小額短期保険だ。消費者の需要を把握し、細分化されたワンポイント保障でニッチ市場を攻略するのが特徴だ。

昨年6月に小額短期保険業制度を新たに導入した保険業法施行令改正案が施行されて以来、本格化した。韓国金融委員会は当時、革新的な技術、アイデアなどを保有した新規事業者の保険産業への進出機会が拡大すると評価した。

保険料が1万ウォン前後の商品の特性上、当然、保障額が少ない。保険会社としては、いわゆる「お金になる商品」ではないのにもかかわらず、こうして必死になっているのは、加入できる人たちは、既に保険に加入しており、飽和状態であるためだ。

◇「引っ越し保険」「ペット散歩保険」

キャロット損害保険は新型コロナウイルス感染で家にいる時間が長くなり、上の階の騒音問題が急増すると、「騒音引っ越し保険」を作った。騒音が原因で賃借期間を満たさずに引っ越しする際、200万ウォンを限度として引っ越し費用を補償する商品だ。特約を追加すれば法律費用も2000万ウォンを限として支援を受けることができる。

また、自動車に乗る分だけ保険料を払う保険のように、ペットの散歩も行く分だけ保険料を払う「スマートオン(ON)ペット散歩保険」を販売している。散歩時に気になる保障だけを選んで加入する仕組みだ。

ハナ損害保険は学校内の暴力で苦悩している保護者を対象に「ハナ賢い子供生活保険」を販売している。1年間の保険料は1万~2万ウォン余りで負傷時の治療費、法律費用などを保障する。

◇「スクリーンホールインワン保険」

サムスン火災はゴルフ保険のほかにもスクリーンゴルフをする人たちに向けた「スクリーンホールインワン保険」も販売している。スクリーンゴルフ場でホールインワンが出たら、お祝い費用20万ウォンを支給する保険である。スクリーンゲーム1回当たり1人、保険料1000ウォンだけ払う。

ロッテ損害保険の場合、社内にeコマース保険の専門組織を作り、外部との提携を結ぶ方法で新たな商品・サービスを披露している。8月中旬、自動運転サービスロボットの賃貸業「ロボワイド」と提携を結んだのが代表的だ。「ロボット賠償責任保険」で人工知能(AI)サービスロボットが対人・対物事故を起こした場合、最大で1000万ウォンまで保障する。

また、タイヤの取り替えに不安がある人に向けて「タイヤの取り替え保険」を公開した。タイヤの取り替え保険はタイヤが再生不可能な状態に損なわれたり、修理が不可能な場合、その費用を受け取ることができる。ただ、走行距離3000キロ以内など条件がある。また、提携会社タイオピックでピレリ(PIRELLI)タイヤを購買した顧客が対象だ。

保険研究院のソン・ジェヒ研究委員は「保険業が従来の危険の保障から予防管理サービスに拡張された。日常生活で発生し得る危険が直ちに保障されるなど、保険提供の方法が変化している」と話している。

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