2024 年 12月 27日 (金)
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「価格・顧客・為替・中国」…4本の矢が第3四半期の実績を分けた

京畿道の平沢港輸出野積場にコンテナが積まれている様子©news1

韓国で今年第3四半期(7~9月)の業績発表が相次いだが、各企業で明暗が分かれた。世界的な経済情勢の悪化に伴い、韓国企業の多くが負の影響を受けているが、価格主導権を持つ企業や、安定的な顧客を確保する企業は、良い実績を出している。

代表的な企業が、現代自動車と起亜自動車だ。現代自動車の第3四半期の売上高は37兆7054億ウォンで、前年同期比30.6%増加した。営業利益は1兆5518億ウォンで、前年比で3.4%減少した。リコール騒動にまで発展した「シータ2GDIエンジン」に関する品質関連費用を1兆ウォン以上計上しており、これを除くと営業利益は2兆5000億ウォンを超える。

起亜自動車の売上高は30.5%増の23兆1616億ウォン、営業利益は7682億ウォンだった。現代自動車と同様に、エンジン関連の品質費用を除くと、営業利益は2兆3120億ウォンに達する。両社とも年ベースでは、史上最大の売上高と営業利益を記録するとみられる。

為替レートも企業業績を分けた要素と言える。「キングドル」とも言えるドル高現象が続く中で、輸出企業は売上をドルで回収するため、為替差益が得られる。ドル・ウォン為替レートが1200ウォンの時、海外で1ドルの物を販売すると、受け取るお金は1200ウォンだ。ただ、為替レートが1400ウォンに上がると、さらに200ウォン多く受け取ることができ、同じ商品でも収益性が良くなるというわけだ。

自動車メーカーの好況とは対照的に、半導体メーカーは実績下落で苦しんでいる。供給過剰に需要萎縮が重なったためだ。グローバルメモリーで1位のサムスン電子の営業利益は10兆8520億ウォンで、昨年同期より31.39%減少した。2位のSKハイニックスの営業利益は1兆6556億ウォンで60.3%も急減した。

中国依存度が高い企業は軒並み業績悪化につながっているようだ。いまや中国は、韓国企業の業績から切り離せない存在だ。今年第3四半期は、中国市場封鎖など否定的な影響が大きかった。

負の影響が直撃したのは鉄鋼メーカーだ。ポスコホールディングスの第3四半期の営業利益は9200億ウォンで、昨年同期より71%急減した。台風11号(ヒンナムノ)の影響で浦項製鉄所が浸水し、生産を中断した余波(4335億ウォン損失)も大きかった。「コロナ封鎖」で中国の建設景気が低迷したことによる鉄鋼需要の急減も深刻な影響を与えている。

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