2024 年 9月 14日 (土)
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「価値あるもの選び」に突入した韓国ファッションプラットフォーム…ビューティー館「稼ぎ頭」

ジグザグビューティーアプリ画面キャプチャー(ジグザグ提供)

韓国のファッションプラットフォーム業界で「価値のあるものを選ぶ」が本格化するなか、ビューティーカテゴリーが強固な稼ぎ頭の役割を果たしている。新型コロナウイルス感染の期間中に相次いで立ち上げたオンライン上のビューティー館は着実な成長を見せ、ファッションプラットフォームメーカーの新たな成長エンジンとして位置づけられている。

ムシンサビューティー専門館の今年第2四半期(4~6月)の取引額は前年同期比143%増加した。今年上半期(1~6月)の取引額は前年同期より117%増加した。ムシンサは2021年11月ビューティー専門館を公式に立ち上げ、1年後の昨年12月入店化粧品ブランドを増やし、メイン画面上段メニューにビューティーコーナーを追加した。「ムシンサビューティー」とリニューアルし、ビューティー部門に力を入れたのだ。

ジグザグも今年第2四半期のビューティー館取引額が前年同期比約200%上昇した。入店ブランド数も約1100社で、昨年同期比270%増えた。ジグザグは成長要因としてファッションとビューティーを結びつけた「パーソナライズオーダーメード推薦サービス」を高度化し続けた点を挙げた。

エイブリーのビューティーカテゴリーも2021年3月の立ち上げ以来、持続的な成長ぶりを見せている。今年3~6月、エイブリービューティーカテゴリーの取引額は前年同期比60%増加した。2021年3~6月に比べると500%以上伸びた。

ビューティー関連購入10件のうち8件は核心消費層に浮上した10~20代の「ザルファ(Z+アルファ)世代」だった。エイブリー関係者は「大型ビューティーブランドから業界で注目されるライジングビューティーブランドまで強固なブランドラインナップを備えたためだ。安定傾向に入った後もビューティー取引額の着実な成長が続いている」と説明している。

ファッションプラットフォーム業者が先を争ってビューティー事業に参入する理由は、収益性を改善するためだ。ビューティー商品は売り上げを見込める品目であるうえ、管理も容易だ。主な顧客層はファッションプラットフォームを多く利用する20~40代の女性消費者で、ファッションアイテムとともにビューティー商品を購入する。

入店したビューティーブランドにとっては製品別に新規顧客の流入効果はもちろん、「ロックイン効果」を得ることができる。

ビューティー市場への領域拡大は取引額の増加にも役立つ。取引額はeコマースプラットフォームの中心的な指標だ。これは投資誘致とも直結する。特に、市場飽和でファッションプラットフォームの選別が本格化し、企業は収益性改善に死活をかけている。

ある業界関係者は「ファッションプラットフォームがビューティーカテゴリーを拡大するのは、ファッションとビューティーの同時購入が多い領域であり、安定的な収益を確保できるためだ。既存の事業領域との相乗効果を狙ってビューティー領域でも差別化を強調すれば、今後プラットフォームの収益性改善にも多く役立つだろう」と見通している。

(c)news1

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