2025 年 7月 16日 (水)
ホームライフスタイル「以熱治熱」で猛暑を乗り切る…韓国・温泉の新たな楽しみ方

「以熱治熱」で猛暑を乗り切る…韓国・温泉の新たな楽しみ方

Paradise Spa DOGO=韓国行政安全省提供(c)news1

寒い季節の定番だった温泉が、いまや夏の人気旅行先として脚光を浴びている。家族連れやカップル向けのウォーターパーク併設型温泉から、大自然の中で癒やされるヒーリングスポットまで、韓国各地の温泉地が「以熱治熱」(熱さをもって熱さを制す)の観光客を迎える準備を整えている。

行政安全省によると、2024年の全国温泉利用者数は5909万人で、前年比25.4%(1196万人)増加した。新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ需要は2022年から毎年600万人以上のペースで回復し、2019年比で93%まで回復している。

地域別では、忠清南道が1116万人で最多、続いて慶尚北道(1011万人)、慶尚南道(981万人)が続いた。2024年現在、全国の温泉業者は555カ所、温泉発見地域は446カ所に達する。

なかでも注目されるのがウォーターパーク型温泉だ。忠清南道・礼山にある「スプラス温泉ウォーターパーク」は大型スライダーや流れるプール、チムジルバンなどを完備。7月中には屋外波のプールも新たに開業予定だ。

同じく忠清南道・牙山の「パラダイススパ・ドゴ」は、2009年に“保養温泉”に指定された施設で、基準となる温度や成分、環境に優れ、療養にも適している。ここでは硫黄やシリカを含む温泉水を体験できるほか、5種類の大型スライダーを備えたアクアプレイゾーンも人気だ。

江原道・束草の「雪岳(ソラク)ウォーターピア」は、雪岳山のふもとに位置し、22メートルのスライダーや波のプール、流れるプールを備える。宿泊施設と併設され、家族連れにも好評である。

全羅北道・金堤にある「クムダスパランド」は今年大規模な改装を経て再オープン。4000坪の屋内空間に大型スライダーや幼児用プール、透明カヤックなどを完備し、美肌や疲労回復に効果があるアルカリ性温泉水を楽しめる。

行政安全省の関係者は「温泉資源が幅広く活用されるよう政策的支援を惜しまない」と述べている。

(c)news1

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