新型コロナウイルス感染拡大の中、中国の都市封鎖で打撃を受けたビューティー業界が、今年は海外市場ポートフォリオの多角化に乗り出した。特に日本や北米、欧州、東南アジアのほか、中東が新たな激戦地として浮上している。
化粧品メーカー各社は30兆ウォン(約3兆円)に上る中東化粧品市場の先取りに乗り出している。
韓国コルマーは昨年、アラブ首長国連邦(UAE)輸出入ビジネスコンサルティング機関であるUAEBPCに自社ブランド(PB)化粧品を開発・供給する契約を結び、現地進出を宣言した。
韓国コルマーが中東に供給する製品はダーマ化粧品で、動物由来成分の除外を含めたハラール認証など、今後UAE BPCの要請に合わせて製品を供給する計画だ。
早くから中東市場への進出を考慮したコスマックスは、イスラム文化圏のインドネシア・ジャカルタに2011年に法人を設立した。ロレアル工場を買収し、設備補完を経て新規工場をオープンした。その後、2017年にはタイのバンコクに現地法人を設立した。
CJオリーブヤングは今年からPB製品を前面に押し出し、本格的に中東ビューティー市場を攻略する方針だ。オリーブヤングが中東の女性の心をつかむために選んだ最初のブランドはウェイクメイクで、2015年に披露した自社メーキャップ化粧品ブランドだ。
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