韓国にオンラインのショッピングプラットフォームに「ファッションタウン」というものがある。ネット大手ネイバーが立ち上げたものだ。スタートから1カ月を過ぎたものの、残念ながら大きな反響を得られずにいるようだ。
MZ世代が好む新ブランド品、国内デザイナーブランドを入店させて販売する形ではなく、ファッション関連商品を1カ所にまとめて消費者が商品を検索したり、人工知能(AI)を通じて推薦す方式だからだ。
一部のブランドは、低価格の「ソーホーモール」(個人が運営するオンラインショッピングモール)の商品とひと括りにされる点で、ブランドイメージの下落を懸念している。
◇高級品と低価格が同じ場所に
ネイバーは11月9日、百貨店、アウトレットなどそれぞれで運営されていたファッションショッピングサービスを統合し、「ファッションタウン」をオープンした。同月末にはバーチャルヒューマン「MOA」を使ってファッションタウン広告も披露した。
MOAがファッションタウンの詳細カテゴリーである▽百貨店▽アウトレット▽ソーホー&ストリート▽ブランド直営モール▽デザイナー――を回りながら着替える形式だ。モアはネイバー子会社「スノー」傘下のAIバーチャルヒューマン専門会社である「スーパーラボ」が製作した。
現在、ファッションプラットフォームは、大型ブランドとデザイナーブランド中心の「ムシンサ」や「Wコンセプト」と、ソーホーモール中心の「ジグザグ」「エイブリー」に二分されている。ネイバーの「ファッションタウン」はこれをすべて統合した形だ。
300万ウォン(約31万円)の百貨店ブランドのミンクコートと、5万ウォン(約5200円)台のソーホーブランドのフェイクファーミンクコートが同じ場所で販売されるわけだ。
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