韓国の女性グループ「今月の少女」(LOONA)が、メンバーのパワハラ騒動で揺れている。所属事務所ブロックベリークリエイティブが今月25日、メンバーのチュウ(本名キム・ジウ)について「自社スタッフに対するパワハラがあった」として、「今月の少女」から脱退させると、チュウはこれを否定し、主張は対立している。
ブロックベリークリエイティブは25日、「スタッフに対するチュウの暴言など、パワハラに関連した情報提供があった」「調査したところ、事実と判明した」「会社代表者がスタッフに謝罪した」と発表し、チュウを同日付で「今月の少女」から脱退させることにしたと明らかにした。
これに対し、チュウは28日、自身のSNSで事務所の主張に反論、「一連の出来事について、連絡を受けておらず、何もわかっていない」「明らかなことは、ファンの方々に対して恥ずかしいことは何もしていない」と記した。
チュウと「今月の少女」、所属事務所をめぐっては今年に入って、さまざまな「不和説」が飛び交っていた。チュウがグループの海外公演に参加せず独自に活動したり、チュウの移籍説が浮上したりしていた。過去にチュウが所属事務所から不当な扱いを受けていたという情報もある。
こうしたなか、メンバーのうち、ヒョンジンやビビを除くメンバー9人が専属契約解約の訴訟を提起するという情報も伝えられている。所属事務所はこれを「事実無根」としている。
「今月の少女」は2018年8月、12人組でデビューした。ブロックベリークリエイティブはその1年前から、数十億ウォンの制作費をつぎ込んで、大規模プロモーションを展開してきたことで知られる。大手企画会社所属ではないグループとして唯一、米ビルボードメインアルバムチャート「ビルボード200」で112位に入るなど、韓国より国外で認知度を高めてきた。
(c)NEWSIS