2024 年 5月 23日 (木)
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「ニュースを読む」資産管理ロボット出撃…「金融危機を事前に感知」

Startup Story ~~ 成功のカギ

クォンティット(Quantit) ハン・ドクヒ代表

OLLYサービス(写真=クエンティット)©MONEYTODAY

「他のロボットと一番大きな違いですか? 単に高い収益率を追求するより、安定的な資産運用が可能だということです」

クォンティットのハン・ドクヒ代表はこの3年間、50人余りの職員とともに資産管理分野ロボアドバイザー「OLLY」を精魂込めてつくり上げた。そのデビュー戦を11月に控えている。

ロボアドバイザーはロボットと資産管理士(アドバイザー)の合成語。コンピュータアルゴリズムを使い、顧客の投資目的・性向に合わせて自動的に提供する投資諮問・投資一任サービスだ。

クォンティットは人工知能(AI)やビッグデータ企業「バイブカンパニー(VAIV COMPANY)」(旧ダウムソフト)の子会社だ。

ハン代表はコスコム(Koscom)、サムスン証券、シンガポールヘッジファンド、CKゴルディロックス(CK GOLDILOCKS)資産運用など韓国内外の金融・投資業界内外で16年間の経歴を積んだ投資プラットフォーム分野のベテラン開発者だ。

「OLLY」は「ロボラップ」(ハナ証券)、「Gulling」(サムスン証券)、「Kuli」(キウム証券)、「ロボピック」(未来アセット証券)、「KISRA」(韓国投資証券)など、証券業界で現在活躍中のロボアドバイザーの中では末弟のようなものでもあるが、「金融危機など危険感知にはるかに敏感だ」という個性を持っている。

ハン代表は「グローバル金融市場ニュースに基づき、市場危機を早期に感知する技術は、ライバル会社にはないクォンティットだけの差別化された技術」と自評した。

クォンティットは「OLLY」を開発する際、「ニュース自然語処理をベースにした金融危険早期警報システム」を使った。今年、科学技術情報通信省が主管した「2022年優秀研究開発革新製品」に選ばれた技術だ。

ハン・ドクヒ代表©MONEYTODAY

危険管理の側面で活用した従来の信用スプレッドや利率など定型データだけでなく、金融・経済ニュースなど非定型ビッグデータもあわせて分析することで、定型データで捉えにくい投資危険、金融危機状況をあらかじめ感知する。ハン代表は「定量指標では発見できない危険情報をテキストデータを通じてあらかじめ感知し、投資心理を把握する」と説明した。

いつもタイミングが大事なように、「OLLY」の出生日もタイミングだった。

米国連邦準備理事会の基準金利引き上げ、韓国内外のインフレなどの影響で、証券市場の不振が長期化局面に入り、顧客も収益率より安定的な資金管理にさらに関心を持つためだ。

実際、最近の「OLLY」のテストアプリ投資成績は、他社ロボアドバイザーより約20%ほど高かった。ハン代表は「韓国総合株価指数(KOSPI)がこのように下落する状況でも、OLLYは下落をとどめた。これが相対的にうまくいったと考えられる」と話した。

ハン代表は韓国科学技術院(KAIST)電算学学士・修士出身だ。指導教授は「韓国インターネットの父」と呼ばれるチョン・ギルナム博士だ。40年前の米国に続き、世界2番目に韓国にインターネット構築を成し遂げた人物で、彼の弟子にネクソン(NEXON)創業主の故キム・ジョンジュNXC理事がいる。

「教授はインターネットで世界の情報格差を縮めたがっていた。教授の意思を受け継ぎ、富の格差を縮めるのに力を注ぎたい。資本家たちは資金を増やし続けているが、労働者は投資情報格差によって、ますます困難な状況に置かれている。クィンティットがこのような情報アクセス性を改善し続ければ、富の格差もそれだけ縮まると期待する」

ハン代表はこう見通す。

©MONEYTODAY

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