2024 年 7月 27日 (土)
ホームエンターテインメント「トップガン」税金303億ウォン戻ったのに…K-コンテンツ、胸をはれない理由 (上)

「トップガン」税金303億ウォン戻ったのに…K-コンテンツ、胸をはれない理由 (上)

俳優トム・クルーズがソウル市松坡区ロッテホテルワールドで開かれた映画「トップガン:マーベリック」の来韓記者懇談会に参加しポーズを取っている©MONEYTODAY

映画「キャプテン・マーベル」293億ウォン、「トップガン マーヴェリック」303億ウォン、「バンブルビー」316億ウォン、「ブレット・トレイン」262億ウォン、「グレイマン」282億ウォン。これに対し、「イカゲーム」250億ウォン。

イカゲームは「74回エミー賞」で監督賞と主演男優賞など6部門を席巻し、米ブロックバスター大作と肩を並べるか、むしろ圧倒する成果を収めた。

しかし、先述の数字は単なる比較ではない。前の五つはハリウッドの各大作が「米カリフォルニアで税金を減免された金額」、イカゲームの金額は「19話分の製作費の合計」だ。

K-コンテンツのグローバル化を応援する以前に、韓国政府がグローバルというのにふさわしいレベルで税制上の支援をすべきだ、と指摘される部分だ。

韓国国内映像コンテンツに対する政府の税制支援は、米国をはじめとするグローバルコンテンツ強国に比べ、極めて少ない。

米カリフォルニアフィルムコミッション資料を分析した結果、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)主要作の一つである「キャプテン・マーベル」(2019年3月封切り)、映画トランスフォーマーシリーズでよく知られた「バンブルビー」(2018年12月封切り)、今年最大の興行作である「トップガン マーヴェリック」(6月封切り)といったハリウッド大作は、カリフォルニア州1カ所だけで300億ウォン前後の税額控除の恩恵を受けたことがわかった。

米カリフォルニア州は監督や作家の人件費や俳優出演料などを除いた適正製作費(Qualified Expenditures)に対して20~25%控除した税額を還付し、VFX(視覚効果)費用が1000万ドルを超える場合、追加で5%を控除する。こうして控除された税金だけでも、イカゲームの1シーズンを作っても、数十億ウォンが残るわけだ。

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