韓国の会社員のカンさん(27)は、公共交通機関に乗る時、一番後尾に並ぶ。交通カードを使う前、スマートフォンアプリケーションを使って、やるべきことがあるためだ。「交通カード」アプリを開いて「出発」「到着」ボタンを押せば350ウォン(1ウォン=約0.1円)まで割引を受けることができる。
昨年7月からカンさんがこのように積み立てたお金は約5万ウォン(約5300円)。さらに、ユーザーの歩数を測定し、100歩当たり1キャッシュを貯めるアプリまで利用し、今は1万1815キャッシュまで集めた。1キャッシュは1.4ウォンで払い戻される――。
会社員のキム・ドンウンさん(30)もやはり、友達とカフェに行けば一番最後に計算をする。「ペイコ」アプリを起動し、サムスンペイで決済するためだ。ペイコで決済をすれば、最大10%までポイントを貯めることができる。キム氏はまた毎日、「トスペイ」イベントまで参加して100ウォンずつ積み立て中だ。
この5カ月間、こうして貯めたお金は約4万1000ウォン。キムさんはこれまで貯めたポイント金額で4500ウォンのコーヒーを買って飲んだ――。
韓国で最近、「アプテク」に熱中する20~30代が増えている。「アプテク」とは、スマートフォン「アプリ」と「財テク」を合わせた言葉だ。
過去にはスマートフォンの特定アプリを使うだけでもお金を稼ぐ活動を意味した。だが、今はアプリを利用して収益を創出したり、支出を減らしたりするすべての活動を指す。
HRテック(人事+テクノロジー)企業「インクルト」が昨年、成人男女1707人にアンケートを取った結果、75%が「現在、アプテクをしている」と回答した。このうち68.5%はアプテクを「毎日やっている」と答えた。
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